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ザビエルらの「名言」を検証! 直木賞作家の「ジパング島発見記」

現代人必読の「ジパング島発見記」
現代人必読の「ジパング島発見記」

   集英社は「利休にたずねよ」で第140回直木賞を受賞した山本兼一さんが「外からみた日本」の「奇妙さ」を描いた受賞後第1作意欲作「ジパング島発見記」を2009年7月に発売した。

   舞台は16世紀。はるばる日本へやってきたイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエル、ルイス・フロイス、種子島に鉄砲を伝えたフランシスコ・ゼイモトら7人の西洋人の目を通し、「日本」の姿を浮き彫りにする連作短編集。

「この国の連中は、まったく傲慢(ごうまん)な偽善者ばかりだな」(フランシスコ・カブラル)
「このジャポンには、書き記すべきことが、いくらでもある」(ルイス・フロイス)
「この国の人々を、ヨウロッパの流儀に従わせることは、永遠にかなうまい」(アレッシャンドロ・ヴァリニャーノ)

   文中に引用されている言葉の数々には、われわれ現代人が改めて聞くと耳が痛いものが多い。当時の西洋人がみた「ジパング」はどのように映り、彼らがもたらした西洋の文化、価値観は日本にいかなる影響を及ぼしたのか…。400年以上の時を経て、「異人」たちが語りかけるものを、日本にこだわる著者が浮き彫りにする。

   価格は1575円(税込)で304ページ。