2024年 3月 29日 (金)

【Paris発】男性客急増の占いサロン  関心はマジに「恋愛と起業」

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   フランス国立統計経済研究所の資料によると、フランス人の2人に1人が占い師に診てもらった経験があり、そのうち4人に1人が定期的に占い鑑定を受けているという。最近は電話やインターネットを使っての鑑定も盛んで、特に男性客が増える傾向にあるという。 不況による社会不安から占いに走るのか?一体、フランス人男性が占いに求めるものは何なのか?

三大関心ごとは仕事、健康、恋愛

サロンを主催する、占い師イヴさん
サロンを主催する、占い師イヴさん
常連客は、お気に入りの占い師を指名
常連客は、お気に入りの占い師を指名

   フランスでは占いサロンと呼ばれるイベントが盛んで、これはホテルの会議室やレストランに、数名の占い師が待機しており、そこに行けば、相場よりも安く鑑定が受けられる。ただ、占いの相場なんて、あってないようなもので、有名占い師になると1回の鑑定料が500ユーロ以上する、と聞く。

   さて、今回、パリ・リヨン駅近くのホテルを会場に毎月定期的に開かれている"占いサロン禅Le Salon Voyance ZEN"を尋ねてみる。10日間の開催期間中、毎日4人の占い師が待機していて、一回の鑑定料は30分50ユーロ、1時間90ユーロ。このサロンの主催者、イヴさんに昨今の占い事情を伺った。「鑑定に来る人の三大関心事といえば、仕事、健康、恋愛です。最近の傾向としては、この不況で、仕事のことで悩んで相談に来る人が少なくないこと。また、男性客が増えていますが、恋愛運について知りたい、という人が以前より多くなっています」。さすが、恋愛の国フランス、恋占いも女性の専売特許ではないのだ。"彼女ができても長続きしない"、というのが最近のフランス人男性の悩みらしいが、イヴさんによると、「女性が経済力をつけたので、愛が冷めれば子どもがいても簡単に離婚する、籍を入れていないカップルでも女性の方から別れを言いだすパターンが多い。女性の恋愛に対する考え方が変わり、より自由になっているため、古い恋愛観にとらわれたままの男性が戸惑っている、という印象がありますね」


【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、パリ発日本語フリーペーパー『ビズ』http://www.bisoupfj.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

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