2024年 3月 29日 (金)

「松丸本舗」でリアル店舗革命進む 5万冊が棲む「松岡正剛の世界」

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   人間の思考のすべてがつまった場所、それが書店だ。一般的な書店で本は出版社や作家、あるいはジャンルごとに整然と並べられるものだが、この法則を全く無視した、でも不思議と落ち着いて本を選べる場所が東京・丸の内にある。いったいどんな場所なのか?

書店なのに縦置き、横置きが自由

秘密基地や博物館を思わせる「ワンダーランド」
秘密基地や博物館を思わせる「ワンダーランド」

   その書店は、東京駅と直結するビル「丸の内オアゾ」の4階、丸善・丸の内本店の中でショップ・イン・ショップという形態で運営されている「松丸本舗」。編集者で著述家の松岡正剛さんが共同プロデューサーとして参加し、2009年10月にオープン。敷地面積65坪の中に、5万冊以上の書籍が所狭しに並べられている。

   一般的な書店と異なるのは、本の見せ方、並べ方だ。一足踏み入れて驚くのは、天井近くまである大型の書棚。しかも、その書棚は整然と一列に並べられるのではなく、円を描くようならせん状に配置されている。店内は照明がやや暗く、迷路のように入り組んでいて、秘密基地や博物館を思わせる場所だ。本は縦置き、横置き関係なく自由に並べられ、背の高ささえ一定していない。また、装丁のキレイな本をショーケースにおさめたスペースもある。

   一見雑然と並べられているようにも見えるが、「ルール」はある。テーマ別、文脈ごとに置くことが決められていて、松岡さんの書評ブログをまとめた全集「千夜千冊」(7巻+解説・索引・年表1巻、全8巻/求龍堂、2006)に基づく部分が大きい。全集は、各巻にテーマ(第1巻「遠くからとどく声」~第7巻「男と女の資本主義」)が設けられ、これに従ってブログ書評を編集しなおした意欲作。「松丸本舗」は、全集のテーマに沿ったかたちで、書評に取り上げた本が配置されているのが最大の特徴となっている。

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