2024年 4月 25日 (木)

雰囲気だけでもビール楽しみたい ジョークトイ「嘘ビール」

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   水を注ぐとグラスの色が変わる不思議なビールジョッキ「嘘ビール」が、店頭で品薄になるなど話題を集めている。これを使えば、酒の飲めない人でも、飲み会の雰囲気を楽しめるかもしれない?

温度の変化に応じて色が変わる特殊インキ

いろんな色のジュースで試してみよう
いろんな色のジュースで試してみよう

   パイロットインキが2011年6月11日に発売した商品「嘘ビール」は、白色だったジョッキの色が、水を入れると(15度以下になると)、まるでビールを注いだかのような黄色に変化するジョークトイだ(もちろん飲んでいるのは、あくまでも水)。広報担当者によると、「社内で酒に弱い者がいて、宴会で一緒に酔った雰囲気を楽しめないか」というアイデアが発端となり、およそ2年間の構想期間を経て商品化された。

   ジョッキの色が変わるのは、温度の変化に応じて色が変わる性質を持つ、パイロットコーポレーション開発のインキ「メタモインキ」を応用しているためだ。ジョッキは二重の構造になっていて、その内側にインキがふきつけられている。メタモインキを応用した商品にはすでに、水でお絵かきできる玩具「スイスイおえかき」シリーズ、抱き人形の「メルちゃん」シリーズ、そして2007年にヒットした摩擦熱で文字が消えるボールペン「フリクションボール」がある。

   「嘘ビール」がユニークなのは、無色の水に対してはジョッキが黄色く変化するのに対し、緑茶を入れるとトロピカルジュース風、牛乳を入れるといちごミルク風、炭酸水を入れるとスパークリングワイン風の色合いに、さまざま変化することだ。担当者は「色の変化は無限大かもしれませんね。いろんな色のジュースがありますから、ぜひ試してほしい」と話す。

   また、姉妹商品として、ワイングラスを模した「嘘ワイン」、カクテルグラスを模した「嘘カクテル」も販売中だ。価格はいずれも997円。雑貨屋ブルドッグ、ヴィレッジヴァンガード、ドン・キホーテなどで購入できる。「嘘ビール」はすでに6000個が出荷されており、店によっては品薄、8月初旬までには入荷する。3つの商品の中では季節柄か、「嘘ビール」が一番人気。今後は、ボージョレー・ヌーヴォー解禁時に「嘘ワイン」を、年末のパーティーシーズンに「嘘カクテル」をそれぞれ売り込んでいきたいという。

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