2024年 3月 29日 (金)

肝臓と花粉症の意外な関係とは? 春だからこそ求められる「肝ケア」

   送迎会が終わったと思えば今度は歓迎会。なにかとお酒の席が多くなるこの時期だが、牧田総合病院耳鼻咽喉科の勝又医師によると、じつは、春こそ肝臓のケアが必要で、「肝」と「花粉症」は東洋医学的にみると"意外な関係"があるのだという。

花粉症の発症は「肝気上逆(かんきじょうぎゃく)」ベースに

   春は、東洋医学で「肝の季節」というのだそうだ。肝臓の機能が高まる季節といわれていて、普段はアレルギー疾患のない人でも症状が出ることもあり、「花粉症」はその代表例といえるらしい。また、肝気が高ぶりやすくなるのもこの時期だが、この「高ぶり」が少々厄介。正常な状態で高ぶるのであれば「やる気」につながるが、普段から心身ともに緊張状態やストレス過多の生活をしていると、肝気が高ぶりすぎて、イライラや肩こり、めまい、頭痛などを起こしやすくなるとのことで、こうした肝気が高ぶりすぎる状態を「肝気上逆」と言うのだそうだ。

   そこで、肝臓と花粉症の関係だが、花粉症が人体のさまざまな場所に発症するのは、この「肝気上逆」がベースになっている。肌に湿熱があれば、まぶたが赤く腫れ上がり、肌にはかゆみが出る。また、ストレス過多で肝気がとくに高ぶっていれば、目のかゆみはより一層増し、涙が出る。さらに、胃腸が弱っていると体の水分代謝が円滑にいかず、「肝気上逆」によって肝気が「水邪」を吸い上げて、ポタポタと鼻水が出るという。

   そこで、肝臓の状態が気になる場合の「改善法」だが、薬膳でいう「以類補類(いるいほるい)」の考え方が望ましいとのこと。すなわち、「肝」を治すには「肝臓」を用いるというわけで、特に血液の不足による「肝臓」の不調にはレバーを取ることが重要。また、それに加えてイライラしがちでもあるならセロリやアスパラガスといった野菜を取ることもすすめている。

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