J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「われわれは皆、道化師なのです」 「ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展」

   パナソニックの企業ミュージアム、パナソニック汐留ミュージアム(東京都港区)はルオー財団特別企画展「ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展」を2012年10月6日から12月16日まで開催する。

なぜサーカスにこだわったのか

「貴族的なピエロ」(1941~42年頃)アサヒビール蔵
「貴族的なピエロ」(1941~42年頃)アサヒビール蔵

   ジョルジュ・ルオーは道化師を中心にサーカスにまつわる多様な人物像を描き、「道化師の画家」と呼ばれた。ルオーの絵画作品の中で、サーカスのテーマは全体の3分の1を占めると言われている。

   「われわれは皆、道化師なのです」とルオーが語るように、ルオーは場末の市にかかる安サーカスや、うら哀しい旅回りのサーカスに特別に心を寄せたそうだ。

   今回の展示会では、サーカスを着想源にしてルオーが描いた初期から晩年までの重要な版画と絵画が一堂に集結。

   また、ルオーが実際に見たサーカスのポスターやプログラム、当時の新聞・雑誌記事や絵葉書などの貴重な資料も初公開される。19世紀末から20世紀初頭のサーカスやキャバレー文化を追いながら、ルオーの思想とサーカスとの接点を探り、ルオーがこのテーマを繰り返し描くことで何を表現したかったのかを解き明かす展覧会となっている。

   3部幕から成っており、第1幕は自画像コーナーを含んだ「悲哀‐旅回りのサーカス 1902-1910年代」。第2幕はサーカス資料コーナーを含んだ「喝采‐舞台をひと巡り 1920-30年代」、第3幕は「記憶‐光の道化師 1940-50年代」だ。

   また関連イベントも行われている。詳細はホームページ上で見ることができる。

   毎週水曜日が休館日で、価格は一般800円、大学生600円、中・高生200円、小学生以下は無料だ。