2024年 4月 20日 (土)

「遊びの中で学びを発見」 幼児期の遊ばせ方が「難関突破力」養う

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   就学前の子育てに悩む親に向けて、幼児期における「遊び」の重要性の啓発・アドバイスをおこなっている「プレイフルラーニング~幼児の『遊びと学び』プロジェクト」が2014年1月27日、一般の親子20組を招き、講義とワークショップなどのイベントを開催した。

親の関わり方が、遊びの質を左右する

子どもの将来につながる遊びには、親の関わり方と遊び道具がポイント
子どもの将来につながる遊びには、親の関わり方と遊び道具がポイント

   本イベントは、就学前の幼児期(3~6歳)の遊ばせ方の重要性を伝える狙い。13年末に、OECD(経済協力開発機構)により12年に実施された生徒の学習到達度調査(PISA)の結果が発表され、日本は、前回の09年調査から順位を上げ、「脱ゆとり教育」の成果がみられた。その一方で、「学習意欲の低迷」や「応用力の低さ」が浮き彫りになり、受け身の子どもが多く、「自ら学ぼうとする主体的な学び」が大きな課題として残っている。本プロジェクトによると、これらの集中力や応用力といった”学びの基礎力”や”学びへの意欲”を身につけるには、幼児期にしっかり遊ばせ、"楽しい、わくわくする"体験を通して、探究心や考える力を育むことが大事だと言う。

   その上で、子どもの将来につながる遊びには、"親の関わり方"と"遊び道具"がポイントとしてあげられる。

   内田伸子お茶の水女子大学名誉教授は、子供を遊ばせる上での親の関わり方について、親目線での介入で支持を与える「強制型しつけ」ではなく、援助的にサポートし考える余地を子どもに与える 「共有型しつけ」が効果的だと説いた。そのポイントは以下の5点。

1.子どもに寄り添う
2.ほかのことくらべるのではなく、その子自身の進歩を認める
3.聞かれたことに対してすべてを教えない
4.禁止や命令ではなく「~したら?」と提案する
5.子供が考え、判断する余地を残すこと

   内田教授は「子どもは、五感を使うことで脳が発達するため、子供自身の可能性を広げながら時に見守り、時には援助しながら導いてあげることが大事。世界的にも就学前の遊びに対する研究がすすめられ、関心が高まっています。遊びは量よりも質が大事で、特に親との関わり方が大切です」と解説する。

   また、遊び道具については、十文字学園女子大学の大宮先生より、選び方のポイントとして以下の3点が紹介された。

1.想像力を働かせる余白がある
2. 子どもができることより、少し上のレベル感
3. 親の価値観ではなく、子の興味で

   イベント会場では、上記ポイントを踏まえた遊びスペースも設けられ、参加親子が実際に遊びを体験した。

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