2024年 4月 19日 (金)

【素朴な疑問】「肉汁」ってなんて読む? 「ニクジュー」派VS「ニクジル」派の仁義なきバトル

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

「口の中にジュワッと溢れる肉汁...」「ナイフを入れるとほどばしる肉汁...」――グルメ番組や料理番組ではお馴染みの表現だ。

しかし、肉汁を「ニクジュー」と読むか、「ニクジル」と読むか、思わず迷ってしまう人も多いのでは。パソコンではどちらもすぐ「肉汁」と変換されるはずだ。

画像はイメージ
画像はイメージ

インターネット上でもこれまで散々議論されてきたこのトピック、NHK放送文化研究所が2005年にこんな発表を出していた。

「NHKが2000年11月に行った『ことばのゆれ調査』でも、『肉汁』を『ニクジル』と読むと答えた人が7割を超えました(71%)。このような調査結果を受けて、翌2001年2月に開いた放送用語委員会で審議した結果、『肉汁』の読みについて、これまで[ニクジュー]のみを認めていたものを、[1.ニクジュー 2.ニクジル]と決め、『ニクジル』についても認めることになりました。このように用語委員会の決定で、『第1――』『第2――』と示す場合、一般に放送では『第1――』の語形をまず推奨するものです。このため、放送の現場では、なるべく伝統的な『ニクジュー』という言い方・読み方をするようにしています」

そして「放送では、なるべく伝統的な言い方である『ニクジュー』を使うようにしています」と明記してある。

確かに、「肉汁」は大抵の国語辞典に「ニクジュー」の読みで登録されている(一部は「『にくじる』とも」などの注意書きあり)。

日本最大規模の国語辞典「日本国語大辞典」(小学館 通称「日国」)にも

(1)鳥獣の肉を煮出してつくった汁。また、肉を入れた汁。肉羹(にっこう)。
(2)「にくしょう(肉漿)」に同じ。
(3)肉を焼くときにしみ出る液汁。

とあるものの、「ニクジル」という読みはどこにも書いていない。

NHK放送文化研究所によると、「ニクジル」は、「肉厚(にくあつ)」「肉色(にくいろ)」「肉太(にくぶと)」「肉細(にくぼそ)」などの重箱読み(音+訓読み)に引きずられて定着した可能性が高いという。

どちらで読んでも構わないが、基本的に「ニクジュー」が正しいというのが現在の認識だろう。

ハンバーグを切ったときには「うわぁ~『ニクジュー』の量ハンパないね!」ってちゃんと言わなきゃダメだぞ!

  • 画像はイメージ
    画像はイメージ
  • 画像はイメージ
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!