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「キシリトール」のむし歯予防効果を伝えよう! 歯科衛生士によるワークショップ開催

   予防歯科や口腔ケア関連製品を手掛けるオーラルケア(東京都荒川区)は2015年9月27日、「キシリトール・マイスター プロジェクト」主催の「キシリトールのむし歯予防効果が伝わるスキルアップワークショップ」を開催した。

   同プロジェクトは、キシリトールのむし歯予防効果を、多くの人に知ってもらうことで、「むし歯のない人を増やしたい」との思いで立ち上げられた。ワークショップには歯科衛生士約40人が参加。キシリトールの効果を伝えるプロフェッショナル「キシリトール・マイスター」を目指し、その効果を「伝えるため」の技術を学んだ。

  • コミュニケーション心理の専門家・五百田氏によるワークショップ
    コミュニケーション心理の専門家・五百田氏によるワークショップ
  • コミュニケーション心理の専門家・五百田氏によるワークショップ
  • 「単なる知識の伝達だけでなく、「できそう」と思わせることが大切」(仲井先生)
  • 第1回目のワークショップには、歯科衛生士約40名が参加した

「伝える」と「伝わる」の違いが大切

   ワークショップは、2部構成で実施。1部では「コミュニケーション心理」の専門家、五百田達成(いおた・たつなり)氏を講師に迎え、「"伝える"と"伝わる"の違い」について解説した。五百田氏は、両者の違いについて、

「『伝える』とは一方的にメッセージを届ける(投げつける)ことであり、相手を見ていないことが多い」
「『伝わる』とは、相手の状況・気持ちにとって、最適なメッセージを、最適な手法で届けること」

   と説明。「相手の"状況"を考え、最適なメッセージを選び、(すべてを伝えない勇気もありながら)最適な演出で伝える」ことが、「伝わる」を意識したコミュニケーションだと教えた。今後、参加者たちは計3回にわたり、伝える相手に合わせた「キシリトールの広告」を制作し、3回を通して「伝わるように伝える」ための技術を学ぶ。

むし歯の背景には「生活」がある

   続いて、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の仲井雪絵氏が、オフィスワーカーや妊婦、子どもなどにあわせたキシリトールの効能を紹介。仲井氏は、 「むし歯ができるメカニズムを理解し、ケアしても、なぜむし歯がなくならないか。それは、背景に『生活』があるからです」 と語り、歯科衛生士はむし歯を「プロセス」で食い止めるプロであるべきだと語った。 「キシリトール入りのガムを1日に5回、1回1粒5分ずつ3ヵ月間噛む「キシリトール3カ月トライアル」の参加者に向けて、日本フィンランドむし歯予防研究会が行った調査アンケートによると、  「3ヵ月トライアル」の前後で、「歯に汚れが付きにくい」と感じた人(「そう思う」「ややそう思う」の合計)は、19%から52%にアップ。「歯の表面がツルツルしている」という回答も37%から69%に上がったという。

※・調査対象者:「キシリトール3ヵ月トライアル参加者」63名
・回答状況:事前アンケート41名(回収率63%)、事後アンケート29名(回収率46%)

   参加したラウムデンタルクリニック(川崎市)の歯科衛生士Clayton 真裕香さんは、「キシリトールの効果を伝えても、患者のモチベーションを保つことが大変だった」 という悩みをもつ。ただ、「自身も結婚して子供が生まれると、お母さんの気持ちがわかるせいか、お母さんにはアドバイスしやすい」ともいい、相手のことがわかれば伝えやすくなり、また相手の行動も変わることを実感している。そして「伝え続けることが大切ですね」と、これからはいろいろな人の状況を勉強したり想像したりして、効果的な伝え方を学ぶことに意欲をみせた。

   このように「伝え方」から、キシリトールの効果までを学んだ参加者たちは、今後もワークショップを重ねる。そして11月8日には、グランツリー武蔵小杉で「キシリトール・マイスター」としてキシリトールの啓発イベントを行う予定だ。

   [企画編集:J-CASTトレンド編集部]

   [提供:キシリトール・マイスタープロジェクト]