新しい「牛乳ヒーロー&ヒロイン」誕生! 作者の正体は小学生の女の子

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   生乳生産者などでつくる業界団体Jミルクは毎年6月~9月、全国の小学生を対象に「牛乳ヒーロー」と「牛乳ヒロイン」のキャラクターの絵を募集、2016年11月26日、東京都内のホテルで第4回コンクール入賞者の表彰式が催された。

   全国から2万1725点の応募があり、個人の部で7人、団体の部で5組(特別賞1組含む)がそれぞれ受賞した。そのうち最優秀賞の農林水産大臣賞は、福島県石川町の石川小4年の迎彩花さんの作品「ミルク三銃牛」と、神奈川県茅ヶ崎市の汐見台小5年の中島彩葉さんの「ミルばあちゃん」が選ばれた。この2作品は、平成29年度の食育教材キャラクターとして採用される。

  • 「第4回 牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール」の受賞者による集合写真
    「第4回 牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール」の受賞者による集合写真
  • 第4回コンクールの結果は、11月18日の朝日小学生新聞に掲載された
    第4回コンクールの結果は、11月18日の朝日小学生新聞に掲載された
  • (写真左から)最優秀賞の農林水産大臣賞に輝いた迎彩花さん、中島彩葉さん
    (写真左から)最優秀賞の農林水産大臣賞に輝いた迎彩花さん、中島彩葉さん
  • 賞状授与の様子
    賞状授与の様子
  • FAO駐日連絡事務所のンブリ・チャールズ・ボリコ所長
    FAO駐日連絡事務所のンブリ・チャールズ・ボリコ所長
  • FAO飢餓撲滅草の根募金の贈呈
    FAO飢餓撲滅草の根募金の贈呈
  • 個人の部の受賞者インタビュー
    個人の部の受賞者インタビュー
  • 団体の部の受賞者インタビュー
    団体の部の受賞者インタビュー
  • 展示された自分の作品を見つめる受賞者
    展示された自分の作品を見つめる受賞者
  • 優秀賞の30作品も式場に展示された
    優秀賞の30作品も式場に展示された

最優秀賞の2作品のキャラは来年の教材に登場

   迎さんの作品は「牛乳ヒーロー」を描いたもの。三銃士(さんじゅうし)ならぬ三銃牛(さんじゅううし)のネーミングがハマっている。キャラ設定もしっかりしていて、骨の形をした銃剣は骨密度を計ったり、おいしい牛乳を届けたりできるという。イラストの色使いや線の強弱がこれまたうまい。気高くてオシャレな銃牛の雰囲気がよく出ている。チーズやヨーグルト、イチゴ牛乳、コーヒー牛乳といった乳製品を散りばめた点も審査委員らに高く評価されたようだ。受賞者インタビューで迎さんは、「一番大きいキャラクターは『ダルタニアン』(17世紀のフランスで活躍した騎士)をイメージして描きました。そして下の3体はダルタニアンに憧れています」と解説した。

   一方、中島さんが描いた作品のテーマは「牛乳ヒロイン」。おばあちゃんが乳牛の着ぐるみになっている。実の祖母に対する愛情がこの作品が生まれる動機となったそうで、中島さんはこう答えている。

「おばあちゃんはいつも笑顔。牛乳を飲んで骨を強くして、100歳まで元気いっぱいのおばあちゃんが大切だったので、この『ミルばあちゃん』を描きました」

   老人人口が右肩上がりで増え続ける日本。骨密度は年齢を重ねるにつれて低下し、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になるとちょっとしたつまずきで骨折してしまうことも。対策として牛乳のようにカルシウムの豊富な食品を多くとりつつ、適度な運動と日光浴をするのがよいと言われる。富士山(?)みたいな台の上でキャラがバンザイしている姿は、牛乳摂取のおかげでいつまでも元気に暮らすお年寄りの象徴といっていい。

   このほか以下の後援団体賞および団体特別賞、団体賞の各受賞者がステージ上で賞状を受け取り、笑顔で記念写真を撮った。

◇独立行政法人農畜産業振興機構理事長賞
市村萌夏さん(横浜市の小中一貫校西金沢小中学校釜利谷西小5年)、作品名「MILK GIRL」
◇公益社団法人全国学校栄養士協議会会長賞
寺南冴良さん(埼玉県越谷市の千間台小6年)、作品名「みるくん」
◇酪農家特別賞
遠賀有真さん(高知市の介良小4年)、作品名「牛神様」
◇牛乳工場特別賞
相庭花衣さん(埼玉県川越市の霞ヶ関東小5年)、作品名「牛乳のよう精YUME☆MILKちゃん」
◇牛乳販売店特別賞
中田彩葉さん(岡山県倉敷市の第二福田小5年)、作品名「牛宮 ぎゅうじろう」
◇FAO駐日連絡事務所・団体特別賞
千葉県市原市のちはら台桜小
◇団体賞
千葉市の幸町第三小(表彰式欠席)、東京都八王子市のみなみ野君田小、静岡県浜松市の北浜南小、愛知県春日井市の高座小

   本コンクールは、子どもたち一人ひとりが毎日給食に出される牛乳に関心を持ち、大切に思う気持ちを育むことを目指して設けられた。キャラクターとしての評価、デザイン性、アピール度の3点から総合的に審査され、点数の高い作品から上位に選ばれている。

国連の食糧農業機関も感謝

   ところで今回のコンクールでは、応募作品1枚につき50円、酪農家や乳業会社からFAO(国際連合食糧農業機関)の「飢餓撲滅草の根募金」に寄附される。そのことが全国の小学生に届いたこともあって、応募数は前年比で約2倍に激増。募金総額は約108万円に達した。

   来賓祝辞に続いて募金の贈呈式が行われ、FAO駐日連絡事務所のンブリ・チャールズ・ボリコ所長が流暢な日本語で感謝の言葉を述べた。

「いただいた募金については、食糧難で苦しんでいる国や地域の自立を支援するために、効果的に活用させていただきます」
「いま世界の人口はおよそ73億人ですが、その中で食べるものが十分になく毎日お腹をすかせ、栄養不足の状態にある人が約8億人もいます。また世界の人口は増え続けており、2050年までに97億人になると言われています。97億人全員に十分な食糧を提供するには、全世界の食糧生産量を現在より60%も増やす必要がありますが、でもそれは本当に難しいことなのです」
「このコンクールの応募開始日である6月1日は『世界牛乳の日』です。世界の多くの人々が栄養豊富な食品としてのミルクへの関心を高め、酪農の仕事の大切さを記念する日として国連が定めました。みなさんが絵に表現してくれた『牛乳を大切にする気持ち』をこれからも大切に持ち続けてください」
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