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埼玉・飯能に世界初ムーミンのテーマパークが誕生へ 19年春「メッツァ」グランドオープン

   アニメなどでおなじみの「ムーミン」の世界と、その生まれ故郷のフィンランドがある北欧のライフスタイルを体験できるテーマパークが埼玉県飯能市に誕生する。事業を手がける投資会社、フィンテックグローバル(玉井信光社長、東京都港区)が2016年12月6日に計画を発表した。18年秋に一部開業し、19年春にグランドオープンを迎える。

  • 「ムーミンバレーパーク」など「メッツァ」の計画発表会には「ムーミン」(右)と「スノークのお嬢さん」も駆けつけた
    「ムーミンバレーパーク」など「メッツァ」の計画発表会には「ムーミン」(右)と「スノークのお嬢さん」も駆けつけた
  • 「ムーミンバレーパーク」など「メッツァ」の計画発表会には「ムーミン」(右)と「スノークのお嬢さん」も駆けつけた
  • フォトセッションでポーズをとる「ムーミン」(右)と「スノークのお嬢さん」
  • 発表会にのぞんだ(左から) 「スノークのお嬢さん」、飯能市の大久保市長、フィンテックの玉井社長、ムーミン物語のロバート・ハースト社長、「ムーミン」
  • 「ムーミン屋敷」のイメージ画像 (C)Moomin Characters
  • 「ムーミンバレーパーク」エントランスのイメージ画像 (C)Moomin Characters
  • ムーミンアトラクションのイメージ画像 (C)Moomin Characters
  • 灯台や水浴び小屋のイメージ画像 (C)Moomin Characters
  • 「メッツァビレッジ」宿泊施設のイメージ画像
  • 「メッツァビレッジ」のマーケットのイメージ画像
  • 「メッツァビレッジ」のイメージ画像

併設の北欧ゾーンは1年早く 各室サウナ付き宿泊施設など

   新たに生まれるテーマパークは、フィンランド語で「森」を意味する「メッツァ」と命名された。北欧ゾーンの「メッツァビレッジ」と、ムーミンの物語を主題にした「ムーミンバレーパーク」の二つのエリアからなり、飯能市東部の宮沢湖の湖畔に建設される。予定地にはこれまで、西武鉄道のレジャー施設「レイクサイドパーク宮沢湖」などがあった。

   敷地面積は東京ドーム5個分に相当する約25.7ヘクタールで、うち開発予定地は約15.8ヘクタール。10ヘクタールほどは自然を残す。総事業費は約150億円。ムーミンのテーマパークはフィンランドの「ムーミンワールド」があるが、同国外では世界初の施設となる。

   17年春に着工。「メッツァビレッジ」は18年秋に、「ムーミンバレーパーク」は19年春のオープンを予定している。当初は17年の開業を見込んでいたが「十分な開発期間を設けた」ため、遅れることになったという。

「メッツァビレッジ」「ムーミンバレーパーク」

   「メッツァビレッジ」は入場無料のエリアで、自然と触れあえる環境のなかに「北欧」風の村を再現。地元産の農産物や加工品、工芸品などを販売するマーケットや飲食店などを配置するほか、フィンランドが発祥であるサウナを各室に備えた宿泊施設を設ける。また、ホテル並みのサービスを提供するキャンプ場であるグランピングエリアも計画されている。計画施設の面積は合わせて6000平方メートル。

   「ムーミンバレーパーク」は、ムーミン一家とその仲間たちとの出会えるテーマパーク。一家が暮らす「ムーミン屋敷」や、ムーミンの物語を追体験できるアトラクションが設けられる。また、灯台や水浴び小屋など物語に登場する「名所」のほか、オリジナル商品を販売する大型ギフトショップやレストランも計画されている。

   フィンテックは、年間100万人の入場者を見込んでおり、同社の玉井社長は「新たな地方創生のあり方を地域とともに作っていきたい」とし、計画発表の席に並んだ飯能市の大久保勝市長は「市はメッツァのオープンに向け心一つになっている」と期待を表明した。

   「ムーミン」は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンさんの「ムーミン・シリーズ」とされる一連の小説や絵本と、ヤンソンさんがかかわった関連作品を合わせて、そう呼ばれるが、作品の「主人公」の名前「ムーミントロール」の愛称でもある。主人公は架空の生物(妖精)で、その「種族名」も「ムーミントロール」。