2024年 4月 20日 (土)

草間彌生の大規模個展、2月22日から 「わが永遠の魂」シリーズ、一挙公開

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   水玉やカボチャをイメージした作品でおなじみの現代アーティスト、草間彌生さんの過去最大規模の個展が2017年2月22日から東京・六本木の国立新美術館で開かれる。

   いちばんの見どころは、最新シリーズ「わが永遠の魂」が一挙に公開されること。合わせてこれまでの代表作なども並び、昨年、文化勲章を受章した草間さんの芸術世界をたっぷり味わうことができる展示となっている。

  • 「ポートレート」©YAYOI KUSAMA
    「ポートレート」©YAYOI KUSAMA
  • 「ポートレート」©YAYOI KUSAMA

万華鏡のような世界

   「わが永遠の魂」シリーズの制作は2009年から始まり、今も続いている。当初は様々なサイズだったが、最近は194センチ四方の正方形のカンバスに統一され、アクリル絵の具を使って描いている。すでに500点以上を制作しており、今回はその中から約130点が日本で初めてまとめて公開される。

   色彩の饗宴とはまさにこの作品群のことだろう。ピンク系を基調に紫や緑、青、黄色などもまざって万華鏡のような世界。ほとんどは抽象的なモチーフだが、中には具象も交じっている。

   1点が畳二枚分ほどの大きさ。それが壁面に130点もならぶ。草間さんの奔放な想像力が、脳内で猛烈な化学反応を起こして連続爆発したかのような展観となりそうだ。

   作品には、「しのびがたい愛の行方」「いまわしい戦争のあとでは幸福で心が一杯になるばかり」「開花の季節に涙するわたし」など長いタイトルが付いたものもある。ネーミングから、草間さんの切実な想いがひしひしと伝わってくる。

   うごめくミトコンドリアのような原初の生のイメージもあれば、「永劫の死」「原爆の足跡」のように、終末を感じさせる作品もある。「いのち」と「永遠の魂」へのいとおしさ――。まるで現代アートで制作した曼荼羅のようにも思える。

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