J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

外国映画に門戸閉ざす 韓国映画界の「閉鎖体質」

   日曜のコラムは作品以外の日本や海外の映画界の話題を取り上げていきたい。真っ先に、筆者が怒り狂っている韓国映画界の利己的で汚い閉鎖的体質について矛先を向ける。

ヨン様「四月の雪」は米国映画の「パクリ」

   韓国は映画を積極的に輸出して外貨を稼ごうと言う政策をとっているのは周知の事実で、日本などはその陰謀に見事に取り込まれている。「韓流ブーム」とやらでヨンさまだのクォン・サンウだのイ・ビョンホンだのホストまがいのやさ男たちに中年女性たちがたぶらかされ、貴重な円が韓国に大量に流れている。

   逆に日本映画が韓国へドンドン入っているかと言うと、つい近年までは大きな映画祭で賞を取った作品だけという規制があった。たけしの「HANA-BI」などが上映されたが、ソフィスティケイトされてない韓国観客はたけしなんて見ても、わけが分からない。日本映画ってつまらねえや、で終わっていた。ようやくジャンルを超えて輸入出来るようになったのはついこの間のこと。

   韓国映画で当たるのは、知られていないがパクリが多い。例えばヨン様主演で韓国映画最大の27.5億円と言うとてつもない興行収益を挙げた「四月の雪」はハリソン・フォード主演の「ランダム・ハーツ」の盗作といってよい。不倫の二人が旅に出て事故に遭い、残されたそれぞれの伴侶にロマンスが芽生える。アメリカは航空機事故なのに韓国は自動車事故の違いだけ。リメイクと謳えば許せもするが、堂々のオリジナルの顔をしているから怪しからん。おば様たちはアメリカ映画なんか見てないからストーリーに感激し、うっとりとしてヨン様の女たらしの目を見つめている。

日本は「韓国門戸開放キャンペーン」をすべきだ

   もっと怪しからんのは、韓国には自国映画を守る「スクリーン・クオータ制」があることだ。互恵制が輸出入の原則なのに日本はどうして騒がないのか分からない。この悪法は「総ての映画館は145日間、韓国映画しか上映してはならない」と言う。だから歴代韓国映画ベスト10を見てもアメリカ映画のハリーポッターなど2本位しか入っていない。10のうち8本を韓国映画が占める。そして韓国映画は優秀だってうそぶく。手足縛ってボクシングやって、勝った勝ったと言ってるようなもの。

   アメリカ映画ですらこんな有様だから日本映画はどうにもならない。他所の国へ土足で入って来て座敷に居座っているくせに、自分の家には鍵をかけて締め出している。昨年このクオータの制限日数が145日から73日に変わったとたん、映画陣が反対の大デモ行進。デモ隊の中にはおば様たちの人気スターが顔を揃えてシュプレヒコールを挙げていた。

   この4月2日に締結された韓米FTA(自由貿易協定)に期待していた。しかし牛肉や米などアメリカの言い分は通らなかったし、焦点の映画は韓国の言いなりだった。「スクリーン・クオータ」は06年に改訂したという韓国の口車に乗せられて、FTAの項目には載せられていない。アメリカUSTRのバティア次席代表はこれで良しとした。ハリウッドはワシントンにロビーストを置いていないのかね。

   日本の映画界も、いま一生懸命キャンペーンしている「海賊行為撲滅」なんて日本人はやらないんだからいい加減に切り上げ、矛先を変えて「韓国門戸開放キャンペーン」をやらなければいけない。