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さおだけ屋の「ウソ」 1件65,000円!

   「なんでも疑ってかかんなきゃいけない。いやな時代になった」。岸井"ヒゲ"成格が嘆息しつつコメントする。

奥さん、その気になっちゃダメよ

   お題は、さおだけ屋である。7月5日に、国民生活センターが「移動販売等での物干し竿購入に関するトラブル」について、注意を喚起した。なんでも、2001年~2006年までの6年間に寄せられた相談は2,804件。また年々増加傾向にある。

   相談事例をひくと、「2本で1000円」などという文句につられて車を呼び止める。すると、値段の高いステンレス製の棹などを薦められ、ついでに物干し台も買わされ、相談1件あたりの平均購入額は65000円にも達するという。

   今日になって、朝ズバッ!もこの発表をトレースしたのだが、そこは天下のTBS。ちゃんと"被害"にあった女性を探しだしていた。

   ただし、いまは「いやな時代」である。画面に映る、モザイク状の顔をした女性が「本物」かどうか、ということは疑ってかかんなきゃいけない。筆者は女性の証言に刮目していた(司会のみのもんたは目を閉じていた)。

   しかし、"残念ながら"証言にはオリジナリティがあった。「(ステンレスの棹をすすめられ)、ニッキュッパと言われたんです」と言う女性。「ニッキュッパ」を2980円と解釈したのだが、業者は29800円のつもりだったと主張。すでに棹も女性の物干し台に合わせて切ってしまったので、「(買ってくれないと)クビをくくることになる」などと言われ、仕方なく購入してしまったんだとか。

   これなら「再現」でもいいかと満足していたら、余った時間でみの節が炸裂した。「だいたいね、『奥さん、若いなあ』と言われると、その気になっちゃうんだから」。シメのコメントとしては、かなり蛇足感が否めなかった。