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地震後遺症「おうちなんて大嫌い!」

   復興がようやく動き出した中越沖地震の被災地で、カメラがとらえた幼い子どもの映像が衝撃だった。

地震の記憶が家と重なっている

   番組取材班が、お母さんに連れられた3歳の姉と2歳の弟に出会った。自宅の外で近所の子どもたちと遊ぶ様子は、ごく普通だった。が、お母さんが「家へ入ろう」といったとたん、「嫌だー、入らない」と弟が泣き出した。

   姉はもっと凄い。母親が抱きかかえて玄関を入ろうとすると、「イヤー」と泣き叫んで、玄関の柱にしがみつく。何とか家に入れても、母親にかじりついて離れない。「お外がいい。お外がいい」

   食事も玄関の外に敷いたゴザの上だ。「おうち好きですか」とレポーターが聞くと、「大嫌いだもーん」。地震の時、お母さんは2人におおいかぶさって、落下物から守ったという。家も壊れてはいないのだが、その時の恐怖が去らないらしい。1人では、トイレにもいかないという。

   新潟県教委の臨床心理士によれば、地震後2日目から「母親から離れない」「家に入るのを嫌がる」という相談がきているという。

   加藤浩次は「家で地震にあったから、地震の記憶が家と重なってるということか」

   テリー伊藤は「動物と一緒。恐いところには入らない。大人もそれをもってるわけだ」

   おおたわ史絵は「まだ親に不安が残っている。親がもう大丈夫だよとなれば、子どもはそれを見てわかる」