2024年 3月 29日 (金)

企画倒れ!青森ねぶた祭りに「カラス」はいなかった

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   タイトルは迫力がある。<緊迫青森ねぶた祭りで暴走 カラスハネトの実態>ものものしく阿部祐二リポーター。「加藤さん、ねぶた祭りです」

後味が悪いですね

   画面には<警官対無法軍団>とあって、アクション映画の予告編風。だが、中身のほうは少数の若い衆が騒いでいるだけだった。取材チームは、壮絶な乱闘、夏空の夜空にほとばしる鮮血を期待したようだ。

   夜の闇を練り歩く巨大な灯篭、ねぶた祭りの参加者はハネト(跳人)と呼ばれて「ラッセラー」のかけ声とともに飛びはねながら沿道を行進する。赤や黄色の造花の花笠に、派手な浴衣姿が正規のコスチューム。

   カラスというのはハネトの正式な衣装ではなく、黒装束などで祭りにゲリラ参加して迷惑行為をする困ったさんたちのことをいう。

   彼らは正装を「ダサイ」と決めつけて、「目立ちたい」ために勝手に乱入して飛びはねる。因縁をつける、ケンカになる・・・無法軍団。ところが路地にひそんでいるはずのカラスはどこにもいない。

   スッキリ!!のスタッフがやっと見つけた10人ほどの集団は、確かに上半身の裸に刺青と怖そうだった。TVカメラが注視しているし、目立ちたがりの若い衆が派手なアクションをしてくれるだろうと期待!していたら、ちょこまかと乱入して怒鳴りあいしてオシマイ。

   深夜になって酒盛りして気勢を上げていた。――カラスはハトだった。

   関係者によると、7年前からカラス対策に乗り出して、警官を多数配置して最近は激減傾向にあるという。かくして逮捕者はゼロ。

   ねぶた祭りの騒乱・・・この企画はほんの一部の若い衆のストレス発散をまとめただけ。

   「そういうヤツはどこにもいる。事前に暴力団と警察が話をつけているし・・」(テリー伊藤)

   「後味が悪いですね」と阿部哲子アナはいうけど、実態は警察に厳しく規制されていた。カラスの存在を取材するなら7年遅い。遅すぎた。

文   初代不良家| 似顔絵 池田マコト
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