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「妖精が棲む」フィンランドの里山にびっくり

   先日、NHKスペシャルで「世界里山紀行」というのをやっていた。「自然と人間の共生」というテーマで世界の里山をめぐるシリーズだが、1回目のフィンランド編を見た。日本の里山についてはこれまでいろんな番組で見させてもらって、とてもいい感じの番組が多かったので、こちらの「里山紀行」も手ぐすね引いて待っていた。

   「森と湖の国」のフィンランドだから当然豊かな森があるんだが、フィンランド的には「森には妖精が棲んでいる」と考えられている。フクロウやヒグマも精霊の成り代わりとして崇め奉られているし、掘っ立て小屋のサウナにも精霊がいるらしい。ヒグマを撃つシーンなんか、随分神がかった行事でびっくりした。

   そういう筋立てのドキュメンタリーだったので、オレの思っていた「里山」の概念とはだいぶ違うなぁと思った。日本の里山のイメージというと、入会地というか、みんなで入って薪を拾ったり、キノコなんかを取ったりする場所という感じだ。妖精が棲んでいるというフィンランドの感覚とは少し違っている。

   そんなわけで、ちょっと期待とは違う里山だったけれど、「自然と人間の共生」という点では共通するんだろう。「里山」にもいろんなものがあるんだと教えてもらった。

      自然との 共生危うき わが地球