おぼっちゃまクンが「ぼく、やんない」・・・国民にとって大事な国会が約3週間ぶりに再開。福田首相は10月1日、衆参両院の本会議で所信表明演説を行った。
まずは政治の空白に対してのおわびから始まったのだが、ワイドショーのニュースの切り口は外野席だ。
テレビだからやれることだが、演説をひやかす野党席からのヤジを、マンガの吹出しのように字幕で見せてくれる。「早く解散しろー」「政権交代だよ!」「国民の総意だ」「自分の領収書を捏造してなんだ」「与党から拍手がないゾ」・・・・
こんなヤジもあった。参院で「わたしが内閣総理大臣に任命されました」の演説に野党席から複数の大声が上がった。「(われわれは)指名してないぞ」
・・・淡々と原稿を読みあげる演説にスルドク迫るヤジ攻勢。こうしたテレビ映像は、夜の軽いお笑い芸人をかき集めたお笑い番組と少しも変わらない。
朝ズバッ!のスタッフが調べたのか、どっかの新聞から引用したのかは不明だが、<安倍・福田>演説の面白い比較があった。カタカナの使用頻度だ。
安倍=「ライブ・トーク」「グランド・デザイン」などカタカナが70回。
福田=「モラル」「スタート」「システム」など8回。
カタカナの多用はニホン語を乱しているとするならば、「美しい日本」とウタッたおぼっちゃまクンに問題ありだった。
スタジオには趣味はギター・ピアノで大のロック好きおじさんがゲスト席にいた。音楽が大好きだという与良正男・毎日新聞論説委員。
「福田さんが、世の中でわかる人もいるけど、わからない言葉はゼッタイ使わないと意識的にやったんでしょう。おじさんの心理ですね。とにかく安倍さんは多すぎた」
みのもんたも負けじと切り返しを一発。「あるおじさんが原稿にIT革命と書いてあったのを、イットカクメイ読んだという話がありますからねぇ」
朝ナマは"斜め読み"するとたまには面白い。