2024年 4月 18日 (木)

スパモニ「不当判決」に徹底抗戦 高知の白バイ死亡事故

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   <テレビウォッチ>2年半前、高知の国道で起こったバスと白バイの衝突事故。白バイの警官(26)が死亡し、バスの運転手は業務上過失致死で、禁固1年4か月の判決を受けた。控訴審は即日結審で同じ判決、最高裁もこのほど上告を棄却した。

赤江:無力感でいっぱい

   スパモニはこれまで何度もこれをとりあげて、おかしいといい続けてきたが、刑が確定して収監を待つ元運転手(54)の日々を伝えた。

   事故があったのは、2006年3月3日、高知市内(事故当時は吾川郡春野町)の国道56号線の交差点。右折のため交差点中央付近で車をやりすごすために停止していたスクールバスに、白バイが衝突した。

   バスは中学の卒業遠足に向かう生徒25人が乗っていて、すぐ後には引率の校長が乗った乗用車が続いていた。生徒たちは、「前を車が通り過ぎて、動き出すかなというときに白バイがぶつかってきた」「白バイが速いなと思っていたら」といい、校長も「バスは動いていなかった」と。また、ほかに白バイの後から来たトラックの運転手も、「白バイがみるみる遠ざかっていった」と証言している。

   ところが高知地裁の判決は、事故の白バイと対向車線ですれ違った別の白バイの証言を採用した。曰く「目測でバスは時速10キロ、白バイは法廷速度の60キロ以内だった」。判決は、校長や生徒たちの証言もとらず、トラック運転手の証言も「第三者であるということだけでその供述が信用できるわけではない」と斥けていた。

   つまり、ぶつかったときを見ていた人たちの証言ではなく、事故のときは背中をむけてはるかに走り去っていた白バイ隊員の「事前の目視」証言を採ったわけである。この1審判決が高裁、最高裁と支持されたわけだ。

   検察は、バスが走っていた証拠として、バスの急ブレーキ痕の写真を示したが、これが元運転手に示されたのは事故から8か月後。専門家はこれに「タイヤの溝が残っていない」と疑問を投げ、片岡さんらが行った実験結果でも、写真のようなタイヤ痕はつかなかった。

   そこで、ねつ造ではないかと、裁判でも争点になったのだが、裁判所は一切とりあげなかった。スパモニはこれで、ずっと怒っていた。

   赤江珠緒は、「何度もお伝えしてますが、無力感でいっぱいになる事件」

   鳥越俊太郎は、「ばかばかしいんですよ。第三者だから信用できるわけではないという二重否定。第三者だから信用できるというのが普通で、利害関係のある白バイ隊員の証言を信用できると」

   弁護士の萩谷麻衣子が、「証拠の採用は裁判官の自由といっても」とごちゃごちゃいったが、「再審請求には新たな証拠が必要で難しい」という。

   鳥越は、「1審がおかしいのを、高裁、最高裁も追認しているだけ。裁判員制度になったとき、こうした裁判官にひきずられないかと心配だ」という。

   まったくだ。裁判の常識と普通の常識とか違うなんて、やってられない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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