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聞く者を圧倒する販促声 「プルプル」「プリプリ」…何なんだ!?

   少々季節外れになってしまうが、日本の冬の食べ物、風物詩といえば「石焼き芋」がそのひとつにあげられよう。では夏といえば? かき氷やアイスクリーム? 関西地方の一部などでは、「わらび餅」の移動販売が石焼き芋の夏バージョン的な存在なんだそうだ。

   さて、移動販売には「いしやーきいも」といったアナウンスがつきものだ。売り手側も呼び声にはアレコレ工夫をこらしているともいうが、最近動画サイトのニコニコ動画で人気を博している「わらび餅屋」のそれは、並のものとはひと味もふた味も違う――。

   動画がはじまると、住宅街に現れたのは1台の白いワンボックスカー。車の内部にわらび餅を満載しているのだろうが、一見したところは何の変哲もない。しかし、スピーカーを通して聞こえる販売アナウンスには、動画の投稿者をはじめ多くの人間が度肝を抜かれている。

   「わらび~もち」とフシをつけて呼ばわる合間に、「プルプル」とか「プリプリ」、さらには「プルプルプルーン!」「プリプリプリ、プリーッ!」といった、わらび餅の見た目から連想したらしい擬態語がいちいち挿入されるのだ。「プルプル」「プリプリ」のあまりの量の多さと、なにかが吹っ切れてしまったような威勢の良さは、聞く者を圧倒して余りある。

   じつは、約2年前にも、同様のアナウンス声を記録した動画がひそかに投稿されていた。このふたつの動画を当探偵社が独自に解析したところ、今回のものと限りなく同一人物に近いとの結果が出た。「プルプル」等の擬態語の表現力が当時より熟成、磨きがかかったと推察されるのだ。

   しかしネット上で思わぬ人気とはいえ、このようなアナウンスに実際の販売促進効果はあるのだろうか。動画中ではわらび餅が売れた場面は確認できなかったが、2年間も続いてるからには、まったくないとも考えにくい。動画の視聴者からは「これじゃ絶対に買わない」との拒否反応が少なくなかったが、なかには「買いたくなった」というコメントも少数寄せられている。

OP・コンチーネ