<テレビウォッチ> 「こちらのカバンなんですけど~」と笠井アナが手に持ったカバン。一瞬、スタジオ左手から飛び出してきたサングラスの若い男に奪われ「アッ、アッひったくり~が急増しています」と。
今年に入って東京都内でひったくり事件が急増しているという。警視庁によると、1~5月1140件で、昨2008年の同時期と比べ402件も増えている。
23区別の発生件数を多い順にみると、江戸川区(92件)、板橋区(70件)、葛飾区(64件)、大田区(61件)、練馬区(60件)。
急増について警視庁は「捕まえてみてもほとんど所持金のない状況から、経済的事情が背景ある」という。
そこで、どんなタイプの被害者が狙われやすく、犯行時間帯はいつごろが多いのか? 警視庁が検挙した140人(うち110人は少年少女)に聴き取り調査を行った。
それによると、「女性を狙った」のが126人に対し「男性を狙った」はわずか14人だった。ひったくり犯が狙った被害者の年代別で多いのが60歳代37人、70歳代29人、50歳代21人と高齢者が多いが、20歳代18人、30歳代14人もいる。
若い女性の場合は、携帯電話やメール中が「狙い目」だといい、犯行時間帯も19時から翌5時までが多いという。
で、番組では、若い女性に携帯電話をかけながら歩いてもらって実験を。すると、バイクの音に全く気付かず、あっさりバッグをひったくられた。
しかも、夜間にバイクの男性にバッグをひったくられた女性は、実験と知りながらヘルメットの形、色すら覚えられなかった。
今年1~4月までのひったくり認知件数961件のうち検挙できたのは542件、56.4%の検挙率というのも、被害者が犯人特徴などを覚えていないためという。
携帯に気を取られ、バイクの音すら気がつかない女性を狙って成功すれば、手っ取り早いとさらに犯行を……
変革コンサルティング会社を経営しているというコメンテーターの小笹芳央が「ひったくりは特別な技術いりませんからね~」。小倉は「今は凶悪化していて、何をされるか分からないのにね~」。