2024年 4月 24日 (水)

自分への挑戦と自転車レース 「仕事なし」でもあきらめない

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   <テレビウォッチ>国谷裕子がいつもと違う語り口でスタートした。「日々が、気力、体力との闘いのなかで、ひたすら歩く、泳ぐ、ペダルをこぐ……体との対話を続ける人たちがいる」と。

「遊びだけど、プラスへもっていければ」

   取り上げたのは、先月、福井県で行われた自転車レース。行程は50キロから最長210キロまで参加者次第だが、これになんと2200人もが参加した。思いは人それぞれ。単なる自転車ブームでは割り切れないドラマがいくつかあった。

   150キロに挑戦した愛知県の8人チームの1人、碧南市の杉浦正仁(60)は、電気工事の会社を今春退職したが、再就職先がみつからなかった。

   「ちょっとへこんだけど、まだあきらめてない。完走することで、きっといいことがあるでしょう」という。

   目標は、150キロの間、1度も足をつかずに走りきること。スタートから琵琶湖畔に出て日本海沿いを走り、また内陸にもどるのだが、とくに最後の15キロは急な登りになる。ここを乗り切れるかどうか。

   さていよいよスタート。彼は、とても60歳とは思えぬ快走をみせる。50キロ地点からは、仲間を引き離した。仲間たちから「すごいよ」という声があがる。仲間には、派遣切りで失職中の30代の男性もいた。この男性も「遊びだけど、プラスの方へもっていければ」

   7時間走って最後の難関にさしかかった。自転車を降りて歩く人が続出する中、どんどんと追い越しにかかった。並走するカメラに、

「あれを曲がったら頂上じゃ」という声が入る。そしてとうとう登りきった。目標達成である。「還暦を20歳の誕生日だと思えばいい」
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