<テレビウォッチ>お世話になっている制作会社より、突如使命が下された。
「モテ女の必須条件を挙げよ!」
あるテレビ番組の企画なのだが、モテ女になるためのHow Toネタを出してほしいという。
はぁあ。よりによって私にこの企画が来たか……と軽くヘコむ。
当方、運命の男だと見定めた人に、よりによって先週振られたばかり。
「どれだけ時間がかかっても、いい友達になってほしい……」なんじゃそれ?
彼から突き付けられた言葉に疑問を抱きつつ、所詮、肉食女子の私とリアル草食男子だった彼とは相性が合わなかったのかと、落ち込んでいたばかり。
そんな私に、「モテ女の必須条件」など挙げられるはずがない。
自分と正反対な接し方を述べたところで、モテ女になるのか不明であり、とくに、女性目線でモテる女性と男性目線のモテる女性では違うことは明らかだ。
モテ女になりたい女性を救うべく、ここはやはり男目線が必要なのではないかと強く思い、私の周りのイイ男たちに電話をかけまくった。
「あなたが思うイイ女、ヤルだけじゃなくて手放したくない女の条件とは?」これまでの関係がチャラになるかもと恐れつつ、恥を捨て、私は聞きまくった。
年齢は30歳から上は55歳まで。職業も、メイキャップアーティストから、ベンチャー企業社長、広告代理店、番組プロデューサー、IT長者など様々。
恋愛強者のいわゆるモテ男子から聞きだした、「モテる、イイ女」の条件とは……
ある30代男性はこう答えた。
「家に泊まりに来た翌日、仕事で先に出た自分の部屋をキレイに掃除してくれた女。特に水周りをキレイにしてくれ、食事まで作って軽く置き手紙を置いてくれた女に、心動かされる」
ちなみに彼は、某人気女性雑誌『a**n』の企画にもよく出る常連の男性だ。
また、ある40代男性は
「男性のグチをただ聞いてくれる人。アドバイスはいらない。彼女にアドバイスされる以上に、男自身で考えているので、ウザイと感じてしまう」
なるほど。でもでも……感心した面もあれば、納得できない部分もある。
ちなみについ最近まで、彼への愛情だと思い、彼の仕事に対してアドバイスを熱くしていた私。彼が去った理由に初めて気が付き、背筋が凍ってしまった。
しかし、過去の彼氏に対して、彼らがいうイイ女の術をしたことだってある。以前、当時の彼が仕事で出かけた後にキレイに片付けて軽い置き手紙もした。しかしその後私はキレイさっぱり振られた。あれはどうしてだったの?
しかし、イイ男たちの意見を集めてみた結果、私は、結局どうふるまえばいいのか見当がつかなくなった。梅雨明けした東京、同じく男に振られた女性作家と一緒に、数打ちゃ当たる精神でボーイハントに繰り出すしかないのか?
だが、そもそも彼らのアドバイスは、聞くだけ聞いて、実践しない私たち。
恋愛とは、経験しても学習できないとは言うが、それを永遠に繰り返すのだろうか? 三十路女たちの夏は、はたしていかに!?
モジョっこ