この日までに、既に日本チームの惨敗振りは見せ付けられていたのに、中継のアナウンサーや、毎度お馴染み、熱血旗振り役の松岡修造や、ゲストの北島康介らは、あたかもフリー演技で大逆転が起こるようなヨイショ・トークばかり展開していた。日本人として応援する気持ちはあるので、まさかと思いつつ見ていたら、やっぱり、2位になったのは一瞬の夢まぼろし。後のチームが次々上位に来て、結局は6位の大惨敗であった。
そもそも筆者が疑問に思うのは、シンクロ界の体質である。世界1の常連でもなく、せいぜいが3位の実力なのに、ずっとメダルを取ってきたことに馴れて油断してきたのではないか。何故なら、厳しい指導で鳴らすコーチを放出したこと。井村氏が中国を指導して以後、発展途上の下手くそチームだった中国が、あっという間に洗練されて日本を追い抜いた。この逆転は当分回復不可能だろう。
もちろん、女子バレーの大松監督以来、日本のコーチが外国に渡って指導しても何の問題もない。だが、彼ら彼女らに日本を離れさせる何かがあるのではないのか。ただ金(かね)のために日本を捨てたとは思いたくない。完璧に世界の王者(ロシアチームのような)になるまでは、有能なコーチは手放すべきではないと思う。
それにしても今回の日本チームのひ弱でチマチマして情けないこと。素人の目にも、その迫力のなさは歴然とわかったのだ。
(黄蘭)

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