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住民がダム中止実現 その「サクセスストーリー」

テレビウォッチ>「村民の熱意と情熱、不屈の魂でダム建設を中止に追いやった村がかつてありました」。まるで我がことのように胸を張り、したり顔の井口成人リポーター。「その村の名前は……木頭村!」とがなる。

   徳島県にあったこの小さな村(合併で村名は消滅)は、10年ほど前に日本ではじめて大がかりな国家的ダム建設を住民の反対運動で中止に追い込んだ。しかし、その過程で村は賛成派、反対派に二分され、人間関係はズタズタに。

   それでも「ダムに頼らない村づくり」(当時の村長)を推進し、ゆずや水を特産品として売り出したり、地域通貨を導入したりするなどの工夫で、「再生」に成功したといったサクセスストーリーである。

   コメンテイターの鳥越俊太郎は「八ツ場ダムも最初はみんな反対だったけど、途中で説得されて、賛成に変わって、いま大騒ぎになってる。けど、ここは地元の住民が……あの町長(村長のことらしい)がリーダーシップがあって、ブレずに反対を貫いたんだと思う」と分析。

   「いろいろと教訓になるニュースでしたね」。司会の小木逸平アナは取り澄ました心得顔で締めくくった。