2024年 3月 28日 (木)

品格問題を超越 朝青龍の暴力と「ウソ」(下)

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から続く>今朝(1月28日)のワイドショーや新聞は、新潮のスクープ「水商売男性の鼻骨を叩き折った『朝青龍』」を取りあげていた。

   この話はフライデーが場所中にスクープしたが、そのときは、朝青龍の個人マネジャーが、殴られたのは私ですと名乗り出て、落着かと見られていた。これが朝青龍側がでっち上げたウソだったというのだ。被害者は、その夜、朝青龍が飲んでいた六本木の「F」というクラブの実質的な責任者、山田敦氏(38・仮名)。

公然わいせつの曖昧性

   それも、店内で顔面にパンチを見舞った後、クルマに乗せ、運転手に川へ行けと命じ、「おまえをそこで殺してやるよ」といいながら、なおも暴行を加え続けたのだという。

   近くでタクシーと自転車の接触事故があり、数人の警察官が実況見分をしていたため、山田氏は、ドアを開けて助けを求め、ようやく難を逃れた。警察は、本場所中ということもあったのか、暴行の事実を認める書面に署名させるだけで、朝青龍を帰している。

   こんな事件を起こしても優勝してしまうのが、朝青龍のすごさではある。だが、山田氏は全治1か月の重傷で、「最低でも書類送検になることは間違いないですよ」(捜査関係者)。もはや品格云々といったレベルの話ではない。「まわしを巻いた暴力団」(新潮記事中のベテラン相撲記者)朝青龍の進退は、いよいよ極まったようだ。

   最後に、新潮が取りあげている、写真家篠山紀信氏が野外でヌード撮影したとして、公然わいせつ容疑で書類送検された記事についてひと言。公然わいせつというのは曖昧なもので、警察や検察が世論や社会の動向を見ながら、これまでも、彼らの思いつきで取り締まってみたり、大目に見たりと、恣意的に運用されてきた。

   どこからがわいせつで、どこまでならわいせつではないのか。その判断基準を示さなければ、写真家も、それを掲載する出版社も「自主規制」するしかなくなってしまう。それを狙っての、今回の事件化なのだろうが、このことにより、表現する側がさらに萎縮してしまうことを恐れる。

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