<テレビウォッチ> バンクーバー五輪スノボの日本代表チームはきのう(2月15日)初の公開練習を行ったが、国母和宏選手(21)は屈託なく笑顔をみせて、仕上がりの良さを見せてはいた。しかし例の服装の問題は、いぜんくすぶり続けている。そのわけは……。
やはり会見にあった。2月11日のバンクーバー入りで、公式ブレザーのネクタイを緩めてシャツの裾を出し、腰パン姿だったのが問題になり、開会式参加を自粛するはめに。
その会見で記者からの質問に、萩原文和監督とささやきを交わした。高性能マイクは、その音をとらえていた。国母選手は、記者の質問に、「チッ、うるせーな」と口走り、監督から「反省してます、と」とささやかれて、出たのが「反省してまーす」だったのだ。
かつて大阪の老舗料亭の女将が、息子の社長にささやいていた「頭が真っ白で……」の再現というわけだ。今回は本人の本音までが入っていた。
全日本スキー連盟は、橋本聖子団長に出場辞退を申し入れたが、橋本団長は「反省しているので、競技で責任を」ということになった。しかし国内では、波紋が広がっている。
母校の東海大学・札幌は、予定していた応援会を急遽中止に。国会でも質問が出て、川端文科相が、「2度とあってはいけない」と答弁したり。評論家の二宮清純は「自己主張と自己中をはき違えている」と苦言。
スノボ仲間が面白いことをいっていた。「北海道の田舎の子なんで、ちょっとかっこつけたいだけだったのかなと思う。スノボだけのいい子ですよ」と。11歳でプロ資格を得たぽっと出の少年が、以後世界が自分を中心に回り続けた末に、トリノにも出場し、昨2009年のワールドカップでは優勝。今回もっともメダルの期待が高い選手のひとりになったわけだ。
みのもんたが、「記者会見はいけなかったね」
三屋裕子も「あれはいけない。記者の後ろに多くの人がいて見ているんだから。企業でも、記者会見を失敗してイメージを損なうことがある。プロだったら、しっかりとメディアトレーニングをしないと」
杉尾秀哉「周りの大人がちゃんと言ってやるべきだったということ」
みのは「帰ってきたら、スタジオに来てもらおうとわたしは思ってますがね」
こうなったら、メダルをとるのがいちばんの解決法だろうねー。