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米紙コラムニスト「日本切り捨て時代」と警告

   今度は「辺野古修正案」だという。普天間基地の移設先候補地である。浮かんでは消える「政府案」だ。沖縄の人たちが「弄ばれている」と憤るのも無理はない。「辺野古修正案」についても、鳩山首相は「自然に対する冒涜」として、「現行案」近辺を受け入れるつもりはないようだ。どこが「本線」なのか依然として見えてこない。

ディッシング

   大村正樹リポーターによると、「ウォールストリート・ジャーナル」のコラムは「いま日本政府とアメリカ政府は新たな時代に突入した。私はこの時代を『日本切り捨て(dissing)』と名付けたい」と書いているそうだ。

   日本側のあまりの煮え切らなさに、アメリカ側がイライラを募らせているのかもしれない。

   小倉智昭が「逆に、日本が自分の考えをもってこれから将来生きていかなければいけない、と思っている人も大勢いる。そういう意味では、戦後60年で初めてアメリカ政府にノーを突き付けたともいえる」と言ったうえで、「基地問題って本当に難しい。鳩山さんばかりを責めるわけにもいかない気もする」とつづけて、コメンテーターのビジネスマン・夏野剛に水を向ける。

   夏野は「バッシングからパッシングに行ってディッシング。新しい日米関係を構築するのであれば、日本はどこかへ行かなきゃいけないのに、ないままにディッシングされると漂流になってしまう」と警告する。「漂流列島日本」、言い得て妙のような気がしなくもない。

   小倉が「アメリカが統治するマリアナ諸島が、議会で『私どもで米軍基地を全面的に受け入れます』と表明している。そういうところと何とか交渉して、お金を持つからお願いしますよという方法もなきにしも非ずだと思う」と語る。

   いずれにしても「(「期限」まで)あと、ひと月に迫りました」(大村)。残り時間は少ない。