2024年 4月 19日 (金)

これが読みたくて買う週刊誌「おすすめコラム名エッセイ」

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   菅内閣対小沢一郎の抗争も、選挙戦にはいって一時休止状態だし、大相撲の野球賭博問題もメディアが騒ぐほどには大衆は関心がなさそうだ。

   参議院選挙は「増税!イエスかノーか」選挙になるようだが、私の考えでは、こうしたわかりやすい争点を自ら作り出した菅首相は、自ら墓穴を掘ったとしかいいようがない。

   これについては「週刊現代」の「『ドクターKは知っている』菅総理、その経済知識、生煮えですが」が、要点整理をしてくれている。

「結局、『強い経済、強い財政、強い社会保障』は、その道筋やロジックが薄弱であり、単なる口先だけの話ということがわかるだろう。菅総理は、経済オンチであることを素直に認めて、世界標準の教科書をしっかり勉強することから始めるべきではないか」

   大相撲の賭博問題については、「週刊文春」の「新聞不信」のこの言葉に尽きている。

「(中略)こうした相撲界の体質を長年、放置してきた新聞の感覚も麻痺していなかったか、と自問する必要があろう。(中略)今、新聞がなすべきことは、相撲協会の内情にメスを入れ、歪みを正すキャンペーンを徹底することではないか」

特別な記事がなくても毎週楽しみ

   ということで、前から書きたかったのだが、今週は連載エッセイやコラムについて書いてみたい。週刊誌は素晴らしいスクープがあれば売れることは間違いないが、毎週そうした記事が誌面を飾ることは難しい。特別な記事がないとき下支えしてくれるのが連載コラムである。

   かつては、週刊誌の連載小説が部数に大きく貢献していた時代もあった。吉川英治の「新・平家物語」、柴田錬三郎の「眠狂四郎」などがその代表だ。私見だが、現代の五木寛之の「青春の門」が、そうした華やかな連載小説時代の最後ではないか。今の読者は、単行本になって読む人が多く、毎週その小説を読みたくて、週刊誌を買ってくれる読者は少なくなってしまった。

   それに比べ、1回読み切りのエッセイやコラムは、今でも売り上げに貢献している。だいぶ前になるが、文春の安部譲二、林真理子(これは続いている)、伊集院静、山本益博のエッセイは、毎号それが読みたくて買ったものだ。

   私が現代の編集長のとき、浅田次郎さんに初めてのエッセイ「勇気凛々」を書いてもらった。開始直後から、編集者や作家の人たちから、あれはおもしろいね、あれを読みたくて現代を買っているとずいぶん言われたものだった。浅田さんが「鉄道員」で直木賞を取るのはその後である。

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