2024年 4月 19日 (金)

趣味に熱心な人ほど引っかかる「ほめほめ商法」

   「ホームレスキューのパパットさん」コーナーで、中高年に被害が急増している『ほめほめ商法』を取り上げた。狙われているのは、300万人にのぼるという俳句や短歌、書道などの愛好者。

   趣味とはいえ、作品は自分の分身ともいえる大事なもの。ほめほめ商法はその熱い思いに付け込む巧妙な手口で、詐欺スレスレの商法から完全な詐欺まで多岐にわたっている。

狙われる俳句、短歌、書道の愛好者

   短歌が趣味という都内台東区に住む女性(68)もだまされた。ある日、自宅に1本の電話がかかってきた。出ると男性の声で次のように話す。

評価して欲しいものね
評価して欲しいものね
「あなたの作品は変わっていてとても面白い。雑誌に作品を掲載しませんか。著名な先生があなたの作品をとても評価していて、雑誌で論評したいとのことなんですが、またとないチャンスと思いますよ」

   こうほめたあと、雑誌の掲載料6万1000円を請求されて支払ったという。雑誌には掲載されたが、著名な先生の論評はなかった。

   この女性は「腹は立ちましたが、私がバカだったと思うしかありません」とため息をつく。

   似たような被害は、俳句や書道の愛好家の間にも広がっていて、まったく掲載なしの悪質なものも多い。国民生活センターによると、こうした「ほめほめ商法」の被害届は、06年はわずか8件だったのが、07年には49件、08年150件、09年356件と急増している。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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