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流行語大賞選考委員やくみつる「私のイチ押しはこれだった」

   去年の流行語大賞を覚えていますか、と聞かれすぐ答えられる人はどれぐらいいるだろうか。「2010ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。大賞に選ばれたのは、NHKの連続テレビ小説になった「ゲゲゲの女房」からの「ゲゲゲの~」。このほか、トップテンには「AKB48」「ととのいました」「無縁社会」「脱小沢」などが入った。

使われているのは「ととのいました」

   スパモニのコメンテーター、漫画家のやくみつるは選考委員の1人。司会の小木逸平アナがことしの傾向について、「AKB48、ゲゲゲ~は流行語なのか」と聞く。

   やくによれば、最近は言葉自体よりも、広く社会事象を後世に伝える賞に変わりつつあるという。たしかに、とジャーナリストの鳥越俊太郎がいう。

「ゲゲゲの~といっても使いようがない」

   すかさず、東ちづるが解説する。

「これはあの夫婦の世界観、妖怪の世界、水木しげる先生の生き方を含めた全体が、今に世の中に必要とされているということでしょう」

   汎用性があるのは「ととのいました」。司会の赤江珠緒アナが「会議なんかでプレゼンがととのいました、といったりする」と披露する。

   飲み屋で注文がまとまると、幹事が「オーダー、ととのいました」。そんな使い方もあるそうだ。

   政治関係では「脱小沢」。これは受賞辞退。「辞退自体が、事の重要性、後ろ暗さを物語っている」とやく。やくのイチ押しは「無縁社会。一番強烈に思った」そうだが、1年を締めくくる言葉としてはプラスイメージのあるものが大賞に推されたという。

   ともあれ、それぞれの言葉に各人各様の思いを残して今年も暮れてゆく。