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クレーン運転手「持病の薬飲み忘れ?」3年前も似た事故

   栃木県鹿沼市でクレーン車が通学途中の小学生の列に突っ込んで6人が亡くなった事故で、運転していた柴田将人容疑者(26)=自動車運転過失致死容疑で逮捕=に持病があったようだ。

   柴田は「居眠りをしていた」と供述しているが、3年前の2008年4月にも、歩道を乗り越えて歩行中の小学生男児をはね(右足骨折の重傷)、民家に突っ込む事故を起こしていた。

会社は「事故も持病も知らなかった」

   今回の事故を目撃した人は「事故当時、運転手はハンドルの上にうつ伏せ状態だった」と話し、事故後も「朦朧としてふらふら歩いていた」という。3年前の事故を目撃した人も、「事故直後は意識があったが、だんだん意識がなくなって目をつぶり、首を垂れてしまった」と、似たような話をする。「常に薬を飲んでいた」という学生時代の友人は語っている。

   3年前の事故では「前日の仕事の疲れから眠気を催した」のが事故原因とされ、自動車運転過失傷害の罪で禁固1年4か月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡され、現在執行猶予中だった。

   2年前から正社員として勤務している会社は、「免許を持っているというだけで、3年前の事故のことも、執行猶予中であることも、持病を持っていることも確認できなかった」という。

医師は「車の運転も自転車もダメ」と指導したはず

   警察は事故と持病との関連について捜査中だが、コメンテーターのおおたわ史絵(内科医)が次のように語った。

「因果関係はまだわからないが、医師は一般的には、発作を伴う持病のある人で1度でも事故を起こした人は、車を運転しない、車を使う仕事に就かない、自転車も乗らないでほしいと指導する。ただ、その先はあくまで自己判断になる」

   運転免許制度の盲点が浮き彫りになった形だが、キャスターのテリー伊藤は「薬を飲み忘れたかしっかり調べてほしい。遺族からしたらたまったものではない」と話す。