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小倉智昭の福島現地レポート-BGM「地上の天国」はチョットなあ…

   番組がはじまると、司会の小倉智昭はフクシマの南相馬市原町地区にいた。福島第一原発の警戒区域(半径20㎞)の1㎞手前だという場所だ。人気なく、津波で運ばれてきた波消しブロックが田畑に点在する「異様な光景」。そこに存在した2000戸の住宅は消えたという。

ベリンダ・カーライル「Heaven Is A Place On Earth」

   オグラの話が一段落し、映像がスタジオに切り替わると、そこは花がちりばめられたスタジオで、キラキラしたエイティーズサウンドが流れ出す。今春の番組テーマ曲、ベリンダ・カーライルの「Heaven Is A Place On Earth」である。

   スタジオで留守番の笠井信輔アナは「オグラさん、どうしても大丈夫かなと思ってしまうんですが、放射線量などはどうなってます?」と、挨拶代わりに呼びかける。オグラは手にした線量計を示し、「思った以上に線量は少ない」。0.18マイクロシーベルトだった。

   その間もベリンダは「ウー、ヘブン~」と脳天気にリフレイン。震災を受けて、「元気がでる曲」との理由で選曲されたのは想像にかたくないし、「不謹慎」とは言わないが、フクシマの映像に「地上の天国」という取り合わせは、皮肉には感じられた。