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東電「工程表改訂」じゃあ1か月前はメルトダウン知らなかったの!?

   東京電力は昨日(2011年5月17日)、福島第一原子力発電所事故の収束に向けて、新しい工程表を発表した。前の工程表では原子炉格納容器を冷却する手段を冠水(水棺)としていたが、これを断念。循環冷却に切り替える。

お粗末な隠蔽

   司会のみのもんたは「マスコミなどの関心は見直された工程表の中身ばかりに目がいっているが、なぜ、1か月もたってから工程表を見直すのか。東電には専門家が多数いるだろうに、その人たちは今まで何をしていたのか」と疑問を投げかける。井上貴博アナウンサーが循環冷却のシステムを説明したが、みのは「冷静に考えてみて下さい。熱のこもった熱い容器に水をかけたらどうなりますか。ジュッといって水蒸気が上がるでしょう。今もときどき1号機から吹き出している水蒸気には放射性物質は含まれていないのでしょうか」と言う。

   コメンテーターの内野雅一(週刊エコノミスト編集委員)「今回に同時に発表された政府の工程表では、被災者を国策被災者にするとしたのは一歩前進だが、被災した多くの人はいつ日常生活に戻れるのかを知りたがっている。その時期を明示できなかったのは残念なことだ」

   みのは「東電は炉心溶融が起こることは早い段階からわかっていたのでは」と若狭勝(元東京地検公安部長・弁護士)にふる。

   若狭「薄々は気がついていたのだと思う。しかし、早い段階ですべてのことを公表するとパニックが起こる。それを恐れて色々なことを隠蔽していたのではないか。もし、分かっていなかったら、お粗末の一言に尽きる」

   タレントで洋画家の城戸真亜子も「もう何を信じていいのか分からなくなった」と東電への不信を募らせる。