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節電の夏、薄着の夏…脱毛サロン予約いっぱいの珍現象

   ワイドショーなどで節電グッズやクールビズの商品を紹介しまくっている今日この頃。といっても、紹介する商品の多くは新聞記事からそのままパクっただけのような番組もあり、恥ずかしくないのかとツッコミを入れてしまいたくなるものまでさまざま。

   とくに環境省がスーパークールビズを打ち出した5月13日(2011年)からは、「ビズポロ」なる商品やビジネスシューズ風に見えるサンダルなど、キワドイ商品まであるような中、男性が涼しく過ごすためのハーフパンツやバミューダっぽくパンツをはくコーディネートまで紹介している。

   しかしまあ、なんなんだろう、あの気持ち悪さ。ボーボーというよりウジャウジャなすね毛はどうするんだろう。やっていい人と絶対やってはいけない人がいるはずだが、みんなやっているならオレもと、目を覆いたくなるような状況になりそうで寒気がする。女子受けするには、かなりのハードルが高そうなファッションコーディネートだ。

男はすね毛、女はワキ毛

   そうそう、すね毛といえば…。以前、週刊誌でも節電対策として脱毛が人気となっているという記事を見たのだが、どうやら最近になって本格化しているらしい。今年の夏は節電のため薄着にならざるを得ない。そこで女性たちは真っ先に思った。

「ヤバイ、私の毛の処理、なんとかしとかなくちゃ…」

   なるほどなとは思いつつも、ホントにみんな脱毛しだすんだろうかなんて半信半疑のワタシ。ちなみに、20代から30代の女性の間では、ワキ脱毛はもはや常識。この年齢の女性たちが10人集まれば、8人ぐらいまではワキ脱毛はしているはずだ。どこのサロンが安いのか、アフターケアを重視するならここのサロンなど、東京中のサロンのデータがたいていは集約できるだろう。

   さて、そんなワキ脱毛をしている女性は多いのだが、なかなか踏み出せないのが全身脱毛。何しろ範囲が広く、値段が高い。施術で肌が荒れてしまったら、隠せないのも不安。その壁を乗り切る猛者が、今年は多くいるらしい。とある飲み会で、「ぜんぜん予約が取れない。このままだとまた生えてきちゃう~!」と心配顔に話す女性がいた。

60万円かけて全身脱毛中29歳の悲鳴!

   彼女は仕事も順調にこなし、ある程度自由に使えるお金ができてきた29歳。そこで首から下はすべて脱毛する!と鼻息荒く意気込み、今年2月から全身脱毛を始めた。気になるお値段は総額60万円強。女性ならご存知だろうが、脱毛と言っても1度の施術で済むわけではない。個人差もあるが、少なくとも半年はサロンや美容皮膚科に通い続けないといけない。途中でやめてしまうと、期待できる効果も低くなってしまう。そんなわけで、女性たちは毎月毎月来院日を予約して、セッセとレーザーを毛穴に当てて憎っくいムダ毛を処理しているのだ。しかし、今年は節電で肌露出を気にした新規の顧客たちが殺到し、予約がなかなかとれないのだという。

「今から始めても間に合わないのに、冬から始める正しい脱毛法をしている私は、どうなっちゃうのよ!60万円もかけてるんだからね!」

   殺気立っている彼女。

   そういえば、ワタシも20代後半の頃、周りの女性たちが急に脱毛し始めたのを覚えている。ずばり経済力と結婚の焦りが一致する年齢で、29才の彼女もまさにそのタイプ。あのころは、リサーチの鬼と化して脱毛情報を調べていたのに。30代になると興味は薄れ、毛は残ったまま。でも、今年はそんな呑気に構えていられないかもしれない。若くてノームダ毛の女の子に男を取られていくのは目に見えているもの。ムダ毛の興味だけ薄れた30代女子の反動が起きるのは間違いないだろう。

モジョっこ