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橋下大阪府知事「節電協力しない。原発推進のブラフに思える」

   大阪府の橋下知事がまた物議をかもす発言――。関西電力から15%節電を要請されたことについて、「基本的には協力しない。こういうことにならないように、早め早めに手を打って節電対策をしようと思ったが、関西電力からは一切協力がなく、なぜ15%の節電が必要なのかの根拠も示されなかった。原発を推進しなければ、こういう目に遭うのだぞというブラフとしか思えない」と語ったのだ。

関西電力要請の15%は上乗せ数字

   はたして関電の15%節電要請に説得力があるのか――。森圭介アナウンサーが東京電力の15%と関電の15%を比較した。

「私たちの調査では、関電管内でのピーク時の電力消費量は3138万キロワット。対する供給量は2938万キロワット。つまり、予備電力5%を入れても、節電量は10%で十分だと思います」関電管内では10%の節電で十分だと思います」

   司会の加藤浩次は「予備電力も含めて10%の節電で済むなら、なぜ5%も上乗せしているのか。企業や工場では自家発電設備を持っているところもある。そういう設備を活用すれば、節電はもっと少なくて済むのではないか」と関電15%に首をひねる。

「原発依存」もっとも高い電力会社

   勝谷誠彦(コラムニスト)「関電にとっては自家発電などの設備が稼働することは面白くないわけですよ。関電は電力会社の中でも原発への依存率が最も高い電力会社。原発を推進しなければ、こうなるぞとある種の脅しをかけているようなものです」

   友利新(内科医・タレント)も「最初にこの話を聞いたときには、関西でもそんなに厳しい状況なのかと思いましたが、よくよく話を聞くとなぜ15%なのかの根拠がわからない。関電はきちんと情報公開をして、みんなが納得できる節電に取り組む必要があると思います」と感想を述べた。