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古閑美保「引退」で小倉智昭「最近はテーピングをしてプレー」

   とくダネ!司会の小倉智昭といえば、「自他ともに認める毒舌」(以前のEPGの番組説明)なはずだったのだが、近頃は見る影もない感じである。

   出入りのリポーターやしもべのお天気予報マンを居丈高に叱りつけたりしないし、イヤミと本音と確信にみちていたトークもだいぶん穏やかになり、いちいち視聴者の反応をうかがいながら、あつれきを避けようというような、なにやら弁解じみたしゃべり方をする。

   「ボクは前から○○と思ってたんですよ」というオグラならではの千里眼も曇ってしまったようだ。「どうなっているのか」「わかりませんが――」「○○とは思いませんでした」などといった、らしくない弱気な発言が目立つ。

手首の痛み

   今朝(2011年9月28日)、ゴルファー古閑美保の意外な引退――というニュースに際して、オグラは「手首の痛みがかなりあるんでしょうね。最近はいつもテーピングをしてプレーしてましたからね」と鋭い観察眼を披露した。

   全盛期であれば、そこから「そういう状態だったから、もしかしたら引退することもあるのかなと、思っていたんですよね」とつなげ、オグラのシャーロック・ホームズばりの推理力がこの事態を見通していたことが、鮮やかに明かされてしかるべき場面である。だが、今朝のオグラは「(引退は)残念ですよね」と素っ気なく言うだけだった。

   大仰な衣を脱いで、ひとまわり萎んでしまったようなオグラを見ながら、筆者はいつか来たる(とくダネ!)王の退位について、ふと思わざるをえなかった。案外、その日は近いのではないかと。もっとも、かつてのマイティー・オグラと違って、筆者の予測が当たることは滅多にないのであしからず。