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「南極大陸」初回から涙腺ゆるむ見ごたえ…驚いた!犬たちの「演技力」

南極大陸(TBS系2011年10月16日よる9時)>戦争の爪痕がまだ残る日本で、「南極に行く」という夢に挑んだ南極地域観測隊の史実を題材にしたドラマ。TBS開局60周年の大作ということで、番宣ももちろん多かったけれど、とても楽しみにしていた。

「キムタク」綾瀬はるかの恋、堺雅人との確執どうなるの?

   初回放送は2時間スペシャルということで、それこそ映画のような見ごたえがあった。ここでは、地質学研究者の倉持岳志(木村拓哉)らが、南極行きに尽力する姿が描かれた。国や企業は南極観測への資金援助を渋るが、子どもたちは学校に募金箱を作って倉持達を後押しするといういじらしいエピソードや、「奇跡の船」といわれる観測船「宗谷」を戦艦大和の設計者に頼みに行くエピソード、犬ゾリのために連れていく樺太犬を集めにいくエピソードなど、初回から見せ場が多かった。

   戦争で妻を亡くした倉持にひそかに想いを寄せ、力になろうとする義理の妹・高岡美雪(綾瀬はるか)や、かつては同じ山岳隊にいながら、事故をきっかけに疎遠になってしまった大蔵省勤務の氷室晴彦(堺雅人)との関係がどうなっていくかも見逃せない。

隊員の苦難や犬たちとの別れ。ああ、いまからもう…

   香川照之、白崎優、木村多江、芦田愛菜…と共演陣も豪華なのだけれど、なによりも樺太犬として出てくる犬たちの演技が負けじとうまく、驚いた。とくに先導犬としての役割を果たすリキ、タロ、ジロ。自分も犬を飼っているので、どんな訓練をして撮影に挑んでいるのか気になる。

   夢と誇りを背負って南極に足を踏み入れた人たちがいたことに、とても勇気づけられる。映画「南極物語」や東京タワー前の樺太犬記念像なんかで、南極地域観測隊の話はなじみ深い。隊員の苦難や犬たちとの別れがこれから描かれるのかと思うと、今から涙腺がゆるむ。

(てらっち)