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乗客置き去りイタリア船長―日本では最後まで残る義務なし

   「船に戻れ!」。イタリアの大型豪華クルーズ船事故で、乗員乗客の避難中に船を離れた船長と、船に戻って救助にあたるよう要求する沿岸警備隊との交信音声などが番組で流れ、司会のみのもんたは「やりとり聞いてると、ひどいねこの船長」と憤慨する。

   ただ、番組コメンテイターの若狭勝弁護士によれば、こうした行為に道義上の問題はあっても、法的責任となると、なかなか微妙なところのようだ。

船員法では刑事罰対象にならず

   なんでも、イタリアの法律ではこの船長が処罰される可能性はあるらしいのだが、日本では、船長の脱出自体は刑事罰の対象ではないという。かつての船員法では、船長は一番最後まで船に残ることが求められ、違反すれば罰則があったらしいが、現在はそうした規定はないという。

   もっとも、業務を怠ったことによって乗員乗客を死なせたとすれば、業務上過失致死などの罪に問われることはあるという。

   それを聞いて、みのは「だとしたらこの船長、そんなに責められない?」とトーンダウンしていた。