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400メドレーリレー平泳ぎ「銅メダルの立石か、実績の北島か」

   6日目を迎えたロンドン五輪競泳は決勝戦が続いているが、日本勢は銅メダルが目立つ。ただ、北島康介(29)に競り勝った200メートル平泳ぎの立石諒(23)の3着は、同じ銅メダルでもひときわ輝いて見えた。

残り50メートルで「王者」に追いつきタッチの差

   2日(2012年8月)未明に行われた決勝戦は、1コースが立石、2コースが北島だった。スタート直後から飛ばした北島を追い、食らいつく立石。残り50メートルあたりで2人はほとんど並び、最後のタッチでわずかに立石が早かった。その差100分の6秒で、北島は4位だった。

   ポスト北島と言われながら、これまで北島の後を追いながら表舞台で抜く機会はなく、一時は「辞めようと思った」事さえあったという。それが五輪という最高の舞台で巡ってきた。

   立石は大会前から自信があったのか、「北島選手を超える」と宣言していたらしい。司会の加藤浩次に「メダルの感想は?」と聞かれて、立石は「あきめないで努力してきてよかった。いろんな気持ちが混じって何とも言えないけど、すごくうれしいです」と語った。

100メートルの今大会タイムは北島が100分の14秒リード

   レースが終わって北島が「諒がメダルをとってくれたので悔いはないです」と感想を述べたことに、立石は「そこまで言ってくれたのが嬉しいし、認めてくれたのかなという気持ちがあります」とやや緊張気味に語った。

   アテネ、北京両五輪で銅メダルだった400メドレーリレーがまだ残っている。背泳ぎは入江陵介(22)、バタフライは松田丈志(28)、自由形は藤井拓郎(27)が決まっているが、平泳ぎは立石か北島どっちかまだ決まっていないという。100メートルでは立石は59秒93で準決勝敗退、北島は決勝5位で59秒79と立石を上回っている。