地上39キロ宇宙の入口から音速フリーフォール―特殊カメラ映像「オオッ、スッゲー」
エナジー飲料の「レッドブル」はさまざまな分野のエクストリームなチャレンジを後援していて、スポーツ専門テレビ局などでその名を目にすることも多いが、この度は動画サイトのYouTube(ユーチューブ)をもレッドブルの名が席巻した。
ご存知の方も多いだろうが、先日14日(現地時間2012年10月)、レッドブルの名を冠して行われた上空39キロ、ストラトスフィア(成層圏)からのフリーフォール。そのダイジェスト動画がユーチューブを賑わせている。
有人気球高度、音速落下など4つの世界記録更新
このミッションに挑んだのは、オーストリア人スカイダイバーのフェリックス・バウムガートナーさん。ヘリウム風船に吊り下げられた加圧カプセルに乗船して39キロまで上昇した。この高度は有人気球の世界記録となるそうだ。
カメラは、宇宙服に身を包んだフェリックスがハッチを開けてカプセルから姿を表す映像などもはっきりと捉えている。上空40キロの世界は空気は薄く、空は真っ暗。「宇宙」というと、だいたい上空100キロあたりからだそうで、ここは「宇宙の入口」と言っていい。
この高さからのスカイダイビングも世界記録になる。フェリックスは右手を上げると、一気に飛び降りた。そこからは特殊なカメラで撮った白い点のような映像に切り替わる。当初こそ姿勢が安定せず、安全が懸念されたものの、見事に安定した体勢を取ることに成功。パラシュートも無事に開き、地上に「生還」した。
この落下の最中に音速を超えたことなどを含め、フェリックスは都合4つの世界記録を更新したそうだ。
ボンド柳生