2024年 4月 16日 (火)

アルジェリア邦人人質!長引きそうな解放交渉―襲撃グループ・目的まったく不明

   アルジェリアの天然ガス関連施設できのう16日(2013年1月)に 襲撃事件が発生し、プラント建設会社「日揮」の社員を含む複数の外国人が人質にとられた。アルカイダ系のイスラム過激派によるものとみられるが、襲撃の意図ははっきりしない。

3台の車で乗り付け護衛と銃撃戦

   通信社の報道によると、事件があったのはアルジェリア北東部のリビア国境に近いイナメナスの天然ガスプラントだ。早朝5時、3台の車で乗り付けた武装集団がバスを襲撃し、護衛との銃撃戦で外国人2人が死亡、6人がけがをしたという。集団は次いで職員居住区に侵入し、日揮の社員3人を含むアメリカ、イギリス人など複数の人質をとって立てこもった。アイルランド人、ノルウェー人もいるという報道もあり、人質は20人程度ではないかと見られる。

   武装集団は「マリのフランスの空爆への報復だ。治安部隊が突入すれば、施設を爆破する」といっている。マリの内戦で北部を制圧した反政府イスラム組織に対して、フランスは今月11日から空爆に踏み切った。その際、アルジェリアが領空通過を許可したことを指すものとみられる。

   日本政府はベトナム訪問中の安倍首相の指示も受け人命第一の対応、情報収集、関係国との連携を基本に、岸田外相はアルジェリアのメデルシ外相に人命最優先の対処を要請した。しかし、現地の情報が少なく、詳細がつかめずにいる。

   アルジェリアは石油・天然ガスではアフリカの雄のひとつだが、1990年代以降イスラム原理主義勢力との内戦が続き、10万人以上が死亡している。今回の襲撃がマリの勢力によるものか、国内のイスラム勢力なのかもわかっていない。アルジェリア政府は武装集団との交渉を拒否している。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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