YouTube(ユーチューブ)でよく見られている動画ジャンルのひとつに、映画のオフィシャル・トレーラー(予告編)がある。話題のハリウッド大作映画となれば、1000万回の再生回数も当たり前といったところだが、このたびは、それら大作とくらべると少々地味な感がないでもない映画「The Internship」のトレーラーが話題を呼び、掲載から約1週間で700万回級の再生数を記録している。
この映画の主人公は営業マンの中年男二人(ヴィンス・ヴォーン、オーウェン・ウィルソン)で、彼らがつとめていた会社がネット社会化のあおりで倒産し、巨大IT企業グーグルのインターンシップに応募する。ITにうとい二人はそこであまたの天才学生を相手に立ち回り、グーグル社員に採用されるべく奮闘するといった筋だそうだ。監督は「ナイト・ミュージアム」「リアル・スティール」などのショーン・レヴィ。
当初は架空のIT企業が舞台になるはずだったが、グーグルから名前の使用許可が出たために、「グーグル映画」となった。映画の撮影にグーグルの社屋が使われるなど、謎めいた巨大IT企業の一端が垣間見られるらしいことも話題だ。映画の公式サイトもまるでグーグルのサイトのようなデザインになっている。
グーグルはユーチューブの運営元でもあり、まさにユーチューバー向きの映画といえるのかもしれないが、寄せられたコメントを見ると、動画再生数の割には期待する声は少ない感じでもある。「フェイスブックの映画にグーグルの映画。次は―!?」などと、はやくも「次」を予想する向きもあり、「インスタグラム」「ツイッター」「MySpace凋落の悲劇について」「ユーチューブの映画」などが挙がっていた。
なお、映画は6月に米国で公開予定だが、日本国内の公開については現段階では情報が見つからなかった。
ボンド柳生