2024年 4月 17日 (水)

<今週のワイドショー>六本木クラブ襲撃撲殺「殺人罪」見送りに納得できない!

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   今週は裁判所や検察の判断が庶民感覚と大きくずれていることを考えさせる話題が3つ続いた。昨年4月(2012年)に京都府亀岡市で、無免許運転の少年(19)が徹夜運転のあげく小学生ら10人をはね飛ばして死傷させた事件で、裁判所は19日火曜、「自動車運転過失致死傷」による有罪として「懲役5~8年」を言い渡した。求刑は「5~10年以下」だったが、裁判所は「反省している」として情状を酌量した。もともと、遺族はより最高刑が高い「危険運転致死罪」(最高刑は懲役20年)での起訴を望んでいたから、判決は軽過ぎるという批判が起こった。

   朝のワイドショーは揃ってこの問題を取り上げた。「京都・亀岡無免許暴走少年『求刑以下の懲役5~8年』納得できるか?」(TBS系「朝ズバッ!」)、「無免許常習で3人ひき殺し『懲役5~8年』法律間違ってる!京都・亀岡の少年に判決」(テレビ朝日系「モーニングバード!」)、「『無免許常習、徹夜で遊び回ってひき殺し』なぜ危険運転じゃないんだ!暴走少年判決」(日本テレビ系「スッキリ!!」)、「10人死傷でも懲役5~8年!暴走少年判決に遺族『どっちが被害者か』」(フジテレビ系「とくダネ!」)と、起こした事故に比べて量刑が著しくバランスを欠いていると強く批判した。たしかに、交通事故ではあるが、犯人少年の無謀さと無反省ぶりからすれば、事故というより自動車による殺人・傷害に近い。成人まであと1年というほとんど大人が、10人も死傷させて、早ければ5年後には出所というのでは、遺族ならずとも納得できまい。

殺意否定、致命傷の一撃特定できない

   20日水曜には、2001年に兵庫県明石市の花火大会で歩道橋の上で見物客がすし詰め状態となり、11人が死亡した事故で、警備態勢の不備を問われて強制起訴された明石警察署の元副署長に裁判所は「免訴」を言い渡した。裁判を打ち切るという判断で、事実上の無罪である。「明石花火見物事故『元警察副署長』事実上の無罪―強制起訴に無理あった?」(「モーニングバード」)と伝え、弁護士の大澤孝征は裁判所が法解釈を厳密におこなった結果としたのに対し、コメンテーターの高木美保(タレント)は「釈然としない。遺族の人たちにとっては、むごいことだと思う」と語った。

   21日木曜には、昨年秋(2012年)に東京・六本木のクラブで起きた集団撲殺事件で、犯人グループが殺人罪ではなく傷害致死で起訴された。犯人たちが殺意を否定し、直接の死因となった一撃が誰のものであるかが特定できないためだが、ワイドショーは「六本木めった打ち殺害『殺人でなく傷害致死』の不可解」(「とくダネ!」)、「なぜ『殺人罪』じゃないのか!?六本木クラブ襲撃犯『傷害致死』で起訴」(「スッキリ!!」)と納得しなかった。(テレビウォッチ編集部

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