2024年 4月 24日 (水)

アベノ春闘次々満額回答…でも、大手だけ?「こっちは関係ない」と下請けや非正規

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   ニワトリと卵じゃないが、アベノミクスと春闘が微妙なからみをみせている。安倍首相の「給料を上げて」という要請に答えたのか、春闘が例年にない動きをみせている。自動車、電機などの金属労協本部ではきのう13日(2013年3月)、ホワイトボードに「ボーナス満額回答」がずらりと並んだ。トヨタ、日産、本田…輸出企 業にこのところの円安がいかに大きかったかがわかる。

   経団連の米倉弘昌会長は「総理からは、企業の業績が改善したところは報酬の引き上げの取り組みなど検討してほしいという要請があって、まさにそれに合致した結果となりました」と満足げにいう。菅官房長官も「まさにアベノミクス。報酬が増大し、雇用が増大するのがわれわれの目標のひとつですので、次から次と出始めているので歓迎したい」という。

トヨタ城下町の居酒屋、レストラン、タクシーお裾分け期待

   アベノミクスは金融緩和、財政出動、成長戦略の3つによるデフレ脱却というが、まだ予算も通っていないし、何もしちゃあいない。安倍が選挙中に口走った「日銀にお札をじゃんじゃん刷ってもらって」というのに、市場が勝手に反応したという面が強い。

   しかし、現に円が安くなり株が上がり、青息吐息だった自動車、電機産業が決算見通しを大幅に上方修正していることから、それぞれが相乗作用で転がり出していることがわかる。とくに円安だ。輸出企業にとって「10円」がこんなにも違うのかという驚き。これまでの円高がいかにきつかったかがわかるが、同時に、輸入への影響も相当なものになるはずだ。

   トヨタの企業城下町、豊田市のタクシー運転手は「上向いてきたのは確かだよね。ほんの少しだけど」と話す。豊田市は10万人以上が製造業に従事していて、うち85%が自動車製造業だ。トヨタの動向は街を左右する。給料が上がれば街もうるおう。だから、レストランでも居酒屋でもトヨタのボーナスのニュースは大ニュースだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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