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「編み物3日で刑期1日短縮」ブラジル有名ブランドが刑務所に依頼

   赤いシャツを着た男たちが編み物に夢中になっている。いかつい顔、腕には刺青を入れた男もいる。彼らはブラジルの刑務所に服役中の受刑者たちだ。なぜ受刑者が編み物なんかをしているのか。

海外人気で職人足りず…。日本にも輸出

   ファッションデザイナーのラケール・ギマラインスのブランドの「DOISELLES」(ドゥッセーリス)は、多彩なニット製品を扱っていて、ブラジル国内だけでなく欧米でも人気が高い。ところが、4年前から海外需要が急増し、腕の良い職人を集めようとしたが見つからなかった。ラケールが思い付いたのが受刑者だった。

   自ら受刑者に指導を行い、いまでは輸出品の7割に当たる数千着がここの刑務所で作られている。受刑者へは報酬として、ブラジルの最低賃金月額3万4000円の75%にあたる2万5000円が支払われる。さらに、3日間この仕事に従事すれば1日刑期が短縮されるという。受刑者も「3日やったらやめられない」とやる気満々という。4年間で受刑者100人が編み物プログラムに参加、完成した製品は日本にも輸出されているらしい。

   司会の加藤浩次「日本ではどこにあるの?」

   売り上げに影響がするとみたのか、森圭介アナは明確に答えなかったが、「確かではないんですが、さる大都市のファッション店に置いてあるそうです」