2024年 4月 25日 (木)

<七つの会議>
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利益追求のための粗悪ネジ…大惨事起こるかわからないが、リコールしたら会社つぶれる

   冷静に見れば、粗悪なネジは世界中の飛行機や高速列車のシートに使われ、いつ大惨事が起きるかわからない状況なのである。だが、全製品をリコールするなんてことは事実上できるわけがないし、だいいち会社が吹っ飛ぶ。原島たちは定期検査のたびにひそかに全ネジを交換するという方法で、何年もかけて事実を隠ぺいしてゆかなければならない。毎日毎日、事故が起こらないように祈りながら…。

   ね、息詰まるでしょ。原島が跨線橋の上でガードレールのつなぎ目のネジというネジを見て目が回り、吐き気にくずおれるシーンは実にリアルだった。

   関連して思い浮かんだのは、2週間ぐらい前に見たニュースで、カリフォルニアで原発部品として使われた三菱重工の蒸気発生器が故障し、微量の放射性物質が漏れ出し廃炉に追い込まれたという一件である。なんでも、先方の電力会社は廃炉費用をはじめ、運転休止による損失、電気の供給を受けていた何百万世帯に対する補償まで、兆の位の賠償金を請求するようなことが書かれていた。ドラマと違って三菱重工は確信犯ではないし、まあ、言い値通りのはずもないが、決着するにしても気の遠くなるような金額だろう。

   こんなリスクを負ってまで原発輸出を国策にするのはやめたほうがいいんじゃないかねえ。アメリカをはじめ世界はしたたかだからねえ。カリフォルニアの件も、私が電力会社だったら、シェールガスも出てきたし、そろそろ原発なんてやっかいなものやめたいなあと思っていたところに、蒸気発生器が壊れたらしめたと思うよね。(NHK土曜日よる9時)

カモノ・ハシ

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