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銀の足をくわえた麻生副総理…病に近い失言壁!地雷原に迷い込んだ安倍内閣

「僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。
   昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」(8月1日付『朝日新聞』より)

   またやってくれました。麻生太郎副総理が29日(2013年7月)、東京都内でのシンポジウムで発言したことが国際問題になっている。ナチの手口に倣って、国民にガタガタいわせないで憲法改正してしまえといわんばかりだ。

   『東京新聞』(8月2日付)のコラム「筆洗」がうまいことをいっている。銀の匙をくわえて生まれてきたという英語のいい回しがある。「裕福な家に生まれた」という意味だが、ブッシュ元米大統領(父)は政敵に「彼は銀の足をくわえて生まれてきた」といわれたことがあった。

   英語で「足を口に入れる」というのは「失言する」「どじを踏む」という意味だそうだ。失言癖のあるブッシュを辛辣に皮肉ったひと言だが、同じ「銀の匙をくわえて生まれてきた」麻生副総理も<ブッシュ氏のように「銀の足をくわえて生まれてきたのだろうか」>と結んでいる。この御仁の失言癖は病に近いのではないか。

   同じ東京新聞のコラムで、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏は「日米同盟に悪影響を与えかねない」と警告している。米国にとってナチス・ドイツと現在のドイツは全く別の国家であるように、大日本帝国と現在の日本は別物という前提で日米同盟が成立しているのに、この前提を崩す危険を麻生発言ははらんでいるというのである。

   大勝して傲慢になった安倍政権が抱える地雷原の一つが爆発したようだ。

中国版リーマンショック!「影の銀行」崩壊でバブル破裂秒読み

   安倍政権と話し合いすらもたない中国だが、いよいよ経済が行き詰まってきたという見方が強くなってきている。なかでも、「影の銀行」といわれる存在が崩壊の口火になるのではないかといわれているのだ。

   『週刊ポスト』によれば、「影の銀行」とは、簡単にいえば、当局の規制下にある通常の銀行とは違う金融業態の総称で、一部には日本でいわれる「闇金融」に近いものもあるという。 その影の銀行の融資手段は主に2つあるそうだ。

<1つ目は「理財商品」と呼ばれる財テク金融商品だ。運用会社が組成して、銀行窓口で販売され、主に個人が購入する。集まった資金は、中小企業や、不動産やインフラ開発を行う地方政府のダミー会社「融資平台」に融資される。
   2つ目は「委託融資」と呼ばれるものだ。お金が余っている大手国有企業が余剰資金を銀行に預金し、そのお金が銀行の紹介で中小企業や「融資平台」に融資される>

   委託融資は銀行の迂回融資であるケースが多いようで、銀行が大手企業に非常に安い金利で過剰融資をして、その金がまた銀行に預けられ、高金利で中小企業や「融資平台」に融資されるやり方だという。これが中国版「リーマンショック」になる可能性大だというのである。

   週刊ポストによれば、中国の闇金バブル崩壊は2つのレベルで中国を揺るがすという。<1つは一般大衆の生活に直接ダメージを与えることだ。財テク商品の購入者の多くは中間所得者層以下の一般市民。銀行の預金金利がインフレ率よりも低いことがあるため、預金すればするほど損をしかねないのが中国の現状だ。だから、彼らは生活資金までも影の銀行での運用に回しているケースが多い。彼らがダメージを受ければ個人消費の大きな落ち込みは避けられない。(中略)

   もう一つは、銀行まで経営危機に陥り、金融危機が起こることだ。

「先に述べたように、銀行が大企業を挟んで『迂回融資』しているという側面がある。融資先の地方政府が放漫経営をして経済が滞ったりすれば、企業が連鎖倒産し、さらには銀行にも倒産危機が広がる可能性があります』(金融ジャーナリスト・永山卓也氏)」>

   そうなれば、アベノミクスなどけし飛んでしまう。アベノミクスどころか、世界大恐慌にも繋がりかねないのだ。上辺だけのアベノミクスに浮かれていないで、万が一を考えておくことは、現代に生きる者として大事なことであろう。

アベノミクスでも給料下がってた!「消費税増税先送り」に傾く安倍首相

   では、日本はどうなのか。メディアがアベノミクスを囃し立てているわりには、株は乱高下し円安も行きつ戻りつだ。先日、不動産大手にいる友人と話したが、不動産が売れているという実感はないといっていた。

   『週刊新潮』は安倍首相は今年4~6月のGDP成長率を見て消費税を8%に引き上げるかどうか判断するとしているが、政治部デスクは「現段階ではどちらかというと『先送り派』に近いと見られています」といっている。

   また経済ジャーナリストの荻原博子氏によると、<「最近も厚生労働省が所定内給与(残業代などを除いた給与)を発表しましたが、アベノミクスで給与は上がるどころか約0.2%下がってしまいました。このことからしても、企業は全般的に儲かっていません。ただでさえ、企業の多くは円安で『原料高』に対応せざるを得ない状況ですから、消費税を上げると、その負担は給与カットやリストラに向かわざるを得ないでしょう」>と手厳しい。こんな状況で2014年8%、15年に10%なんて上げたら、国民は黙っていない。

「あまちゃん」ミズタク松田龍平は超マイペース「セリフなんだっけ?」

   NHKの朝ドラ「あまちゃん」が絶好調である。かくいう私も、途中からだが「あまラー」の仲間入りして、朝8時にテレビの前に釘付けである。収録を終えた「あまちゃん」の最終回は9月28日放送だそうだが、その日が来なければいいと思っている中高年が多いそうだ。

   その「あまちゃん」関連で2本紹介しよう。ドラマの中で天野アキたちのマネージャー・ミズタクこと水口琢磨を演じている松田龍平の人気が爆発していると『週刊文春』が報じている。

   松田は故・松田優作の長男で、大島渚監督に見いだされて映画「御法度」でデビューした。この映画、新選組に入隊した「新入隊士の美男剣士加納惣三郎(松田龍平)が、同期入隊の田代彪蔵(浅野忠信)に衆道(男色)の世界へ引き込まれ、最初はこれを拒んでいた加納もやがて衆道にのめり込んで、淫乱な妖婦の如くになり、新選組の統制を乱したとして土方歳三(ビートたけし)と沖田総司(武田真治)によって粛清されるまでを描く」(Wikipedia より)ものだが、怪しい妖艶さを放つ松田の演技がなかなかであった。

   その松田の人となりを映画監督の大根仁氏がこう明かしている。<「超マイペースです。撮影のときに、すごい間を取ってくるなと思ったら、一言『セリフなんだっけ?』ですもん。みんな龍平なら仕方ないなって、反対にペースに巻き込まれてしまっています。現場では、気が付けばしれっと会話の輪に入っている。役者、スタッフ同士だけではなく、野次馬とも普通に話していますからね」>

   妻はモデルの太田莉菜で娘が一人いる。趣味はサッカーとTVゲーム、モトクロスだそうである。

   アキを演じる能年玲奈の人気もさることながら、アキの母親役の小泉今日子の存在感は抜群で、このドラマを骨太にしている。私の友人曰く、小泉にからむ大物プロデューサー太巻社長(古田新太)が格落ちで見てられないそうだ。

   小泉は酒のエピソードに事欠かないと『アサヒ芸能』で飲食店関係者がこういっている。<「恵比寿の行きつけのバーの壁に酔った勢いで自分のサインを油性マジックで書いたかと思えば、初対面の客と意気投合。そのまま気前よくオゴることもしょっちゅう。飯島直子(45)や米倉涼子(37)ら『小泉会』のメンバーを従えて飲み歩いていました。仕事でグチる米倉に『クヨクヨしない!元気出しなさいよ!』と背中を叩く姿も見たことがあります」>

   ドラマの役は地のままのようである。

ニューヨーク・タイムズ黒字転換の秘密「バナナのたたき売り」

   8月2日付の『asahi.com』が<米新聞大手ニューヨーク・タイムズが1日発表した2013年4~6月期決算は、純損益が2013万ドル(約20億円)の黒字となり、前年同期の8762万ドル(約87億円)の赤字から黒字に転換した>と報じている。

   デジタル版の購読者数(グループ紙を含む)は、6月末時点で73万8000人となり、前年同期比で約4割増えたそうだ。だが、週刊新潮はニューヨーク・タイムズのデジタル版の売り方は「香具師的」だと批判している。

<『FIRST WEEKS 15ドル→99セント 20ドル→99セント 35ドル→99セント』それは「ニューヨーク・タイムズ」のウェブ版の利用広告だった。スマホで見るか、タブレットで見るか、両方で見るかで、値段設定が違うようだが、『今』、契約したら、どれも1ヵ月99セント、100円ぐらいで見られるという。スゴイじゃないか!――と、友人の報道特派員に話したら、少しだけ鼻で笑われた。(中略)
   『デジタルお試し期間中~12週間たったの5ドル』『独立記念日割引 デジタル、宅配ともに16週間 50%引き』>

   バナナのたたき売り状態だというのである。こうしてやっと成し遂げた黒字化。涙が出そうだ。

ノンフィクション作家・佐野眞一に780万円請求「違法な引用・盗用された」

   『読売新聞』(8月1日付)にこういう記事が載った。<『週刊ポスト』に掲載されたノンフィクション作家・佐野眞一氏(66)の連載小説「化城(けじょう)の人」で自著を盗用されたとして、宗教政治学者の日隈威徳(たけのり)氏(77)が7月31日、佐野氏に連載の書籍化の差し止めと780万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

   佐野氏は同誌の昨年1月1、6日合併号から21回にわたり、創価学会に関する連載小説を執筆した。訴状で、日隈氏は1971年に学会の第2代会長の評伝を出版しており、「登場人物の描写や具体的なエピソードなど、40か所以上で連載への違法な引用や盗用があった」と主張している。

   佐野氏は同誌の今年1月1、11日合併号で「(日隈氏の著書を)参考文献としたことを明示しなかったのは配慮が足りなかった」と説明>

   ノンフィクション界の第一人者、佐野氏のノンフィクションの手法についての批判が各方面から出ている。中でも『盗用』疑惑は佐野ノンフィクションの根幹に関わる問題である。どう答えるのか注目していきたい。

餃子1日30個でダイエット!ミネラル・ビタミンたっぷりと詰まった完全食

   最後にアサヒ芸能の「餃子ダイエット」を紹介しよう。ご飯やパン、麺類を食べない「炭水化物ダイエット」は私の周りでもやっている人が多いが、なかなか効果があるようである。この「餃子ダイエット」を考案したのは、「ピューマ渡久地ボクシングジム」の会長・渡久地聡美さんである。

   夫君のピューマ渡久地氏が現役時代、泊まり込みの合宿をしたとき、毎晩、餃子を30個食べていたが体重が増えなかったことにヒントを得たそうだ。餃子はたんぱく質、脂質、炭水化物の3大要素のみならず、豊富なミネラルやビタミンがたっぷりと詰まっている「完全食」だということがわかったのだ。

   1週間のお試しコースはこうだ。朝はバナナ1本と100%オレンジジュース200ミリリットルくらい。昼は炭水化物。食べ物を500グラムくらい、水分を300グラムくらい。そして夜は餃子のみを300グラムくらい。水分を500グラム以内。ただしこれはビールでもいいそうだ。これを1週間続ければダイエットが実感できるというのである。ご同輩、今夜は餃子にビールといきますか。しかし、人は餃子のみにて生きるに非ず。ラーメンも食いたいよな。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか