2024年 4月 25日 (木)

食品ロス800万トンもったいない!賞味期限たっぷり残っているのに次々廃棄

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   まだ食べられるのに消費者の手に届く前に食べ物が捨てられている。その量は年間400万トンといわれている。コストアップを招き、ゴミも増やす。キャスターの国谷裕子は「食品ロス全体の総量は年間約800万トンといわれています。このうちの約半分が消費者の目に止まる前にメーカー、卸、小売りの各段階で捨てられています。背景には消費者の残り賞味期限が長く、より新鮮なものをという強い欲求があります」と伝えた。

ゴミ処理センターに運び込まれる未調理の野菜や缶詰、封の切られていない豆腐…

   京都市と京都大学は共同でゴミ処理センターに運び込まれたゴミの調査をしている。そこでは、未調理の生鮮野菜や缶詰、封の切られていない豆腐など賞味期限が切れる前の食品が次々と出てくる。調査にあたっている浅利美鈴・京都大学助教は「これだけのゴミが出る背景には消費者のより新鮮なものをという欲求とともに、スーパーや小売りが新鮮な商品を揃えて客足を伸ばしたいという思惑が働いていると思います」と分析する。

   さらに、食品ロスが出るもう一つの要因として15年前から始まった食品業界の3分の1ルールがある。生産・出荷から賞味期限切れまでの期間をメーカー・卸、小売り、消費者という流通過程で3等分し、それぞれの期間内に各流通段階を通過しなかった在庫商品は、その時点で排除するというものだ。

   大阪のある物流センターでは、常時7500品目300万個の食材がストックされているが、このうち6万個はセンターから出る前に処分されてしまう。卸関係者は「賞味期限切れの前に捨てるのはもったいないが、業界のルールです。仕方のないことです」と複雑な表情で語る。

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