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ラーメンもフレンチも回ってくる!もう何でもあり「回転すし」生き残り戦争

   「ファミリーレストランが回転していると思えばいいんだね」とキャスターの小倉智昭がいみじくもいったように、回転すしの世界が様変わりしている。禁じ手といわれていたコーヒーをメニューに加えたところもあれば、フランス料理が回ってくる店もある。背景には激化する生き残り戦争があり、業界再編の動きもでている。

注文するとダイレクトで届く「特急レーン」

   コーヒーを始めたのは「くら寿司」だ。香りが強いのと回転率が悪くなるということでタブー視されていたが、他店との差別化を図るために踏み切った。コーヒーのほかにも、ラーメンやデザートのケーキもある。「あじわい回転寿司 禅」は、フランス料理のサイドメニューが75種類、ワイン中心に酒も1000種類近くある。「フレンチの技法を使うことによって、保存がきくようなるので、廃棄ロスをなくせる」効果もあるという。

   「海鮮三崎港」は特急レーンが売り物だ。タッチパネルで注文すれば、つくりたてが一直線に飛んでくる。客へのサービスと同時に、ここでも「注文だけ作るので廃棄ロスが減る」とコスト削減を期待する。

   こうした新戦略について木下康太郎アナが解説する。回転すしは円安による原材料の高騰や他業種からの参入、さらには消費税引き上げによる節約ムードも予想され競争が激しくなっている。これまでと同じことを続けていては生き残れないというわけだ。

「かっぱ寿司」「元気寿司」合併で業界トップ

   先週金曜日(2113年11月29日)に業務提携を発表したのは、業界2位の「かっぱ寿司」(カッパ・クリエイトホールディングス)と5位の元気寿司である。経営統合すれば業界トップに躍り出る。コメンテーターの山本一郎(作家、投資家)は「もう合併していかないと利益率を出していけないという話になっている」という。

   小倉「いろんな回転すしがあるんだね。フランス料理を流しているところもあったね」

   木下「パパはラーメンが食べたいけれども、子どもたちは肉や魚を食べたいというときに、サイドメニューが充実していると便利です」

   キャスターの菊川怜「家族でどこへ行こうかとけんかにならなくていいですね」

   回転寿司の今後について木下は、「専門家の先生によれば、低価格で行くか高級志向か、いずれかになると予想されています」